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プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する

著者:チャールズ・モア/カッサンドラ・フィリップス
訳者:海輸由香子
発売元:NHK出版

 

目次

プラスチックスープ
私は何も知らなかった
合成化学の歩んできた道
地球のごみ捨て場
渦流への調査航海
使い捨て生活の発命
食物連鎖の底辺で
パッケージ黄金時代
つむじ曲がりの科学
ドキュメンタリー映画の撮影
漁網の行く末
海洋生物たちの好物
忍びよる毒物
海洋ごみの科学捜査
プラスチックの足跡を消す
3Rより大事な“R”

 

感想

 

サブタイトルは「北太平洋巨大ゴミベルトは警告する」ですな。


そうなんですよ。ハワイの沖合、ハワイ都北米大陸の間には、巨大なゴミの海域がある。世界中から海に排出されたゴミが溜まってるんだよね。それは、海流の関係上そうなっているわけで、太古の昔から、陸から出てきたゴミが流れ着いていた場所なのだけれどね。

 

でも、それが20世紀後半から大きく変わってきた。

 

それまでは、海に流れ着いたゴミは、時間が立つと消えてなくなるものばかりだった。でも、今は、未来永劫残るものばかり。なぜならば、そのゴミの殆どがプラスチックだから。最近は、生物分解できるプラスチックが増えたとはいっても、それは最近の話。

 

過去数十年間に排出されたプラスチックゴミは、なくなることなく、北太平洋巨大ゴミベルトに漂い続ける。

 

なぜそんなことが起きるのか?

 

我々は便利と引き換えに地球環境を破壊しているんですよ、と。

 

この悲しい現実を知るために、この本は世界中の若者に読ませるべきだよな。

 

自分だけが良い、よいう考えがすべてを駄目にしてるんだよな。大きいプラスチックゴミは、波によって破壊され小さく分割されても、腐ってなくなることはない。小さくなったプラスチックは、食物連鎖の最下層に入り込む。

 

そんな食物連鎖がいいわけ無いだろう。

 

水銀や、鉛の食物連鎖と同じようなことが起きようとしているわけだ。

 

ストップ!ゴミの不法投棄。

 

 

プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する

プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する