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会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

著書:大西康之
発売元:日経BP

 

感想

 

この本はサラリーマン必読だね。 元日経ビジネスの編集記者だった大西さんの本。日経ビジネス時代からファンだったけれど、いやはや、これは面白い本だ。

 

東京三洋電機の跡地とか、熊谷にできたハイアールのR&Dセンターとか、鳥取三洋電機の話とか、GOPANの話とか、知っているだけに、色々考えさせられてしまった。

 

やっぱり、頼れるのは自分だな、と。

 

Organizing deckchairs on the Titanic(沈みゆくタイタニック号の甲板でのんきにデッキチェアを並べ人たち)

にならないのが重要だな。

 

そして、そういう心意気があれば、会社が消えてもだいじょうぶだということだ。

 

もう、会社は社員の人生を守れないのだから、社員は自分の人生を自分で守るしかないのよね。

 

そして、日々、勉強して、成長し続けないとだめだ、と。昔は良かったと、思考停止した瞬間に、それまで築き上げてきたものが、音を立てて崩れ落ちる、と。

 

それが、サンヨーを去った、様々なサンヨー社員のコメントで裏付けされていて、身震いする。

 

特に三洋電機で、9000人のクビを切り、その後、グリコに転職した元人事部長の岡本さんのコメントが重い。

 

だが、人事部長として多くのサラリーマン人生を見てきた岡本によると「転職で人生か好転するのはレアケース」だという。だから三洋電機の仲間から転職相談が来た時、岡本はまず思いとどまることを勧める。
「感情的になって辞めたらあかん。冷静に計算せな。しがみつけるだけしがみついて、(早期退職の応募に)てを上げるのは行き先がきまってからやで」
会社で面白くないことがあって、むきになって辞めた後、まともな転職先が見つからず、人生せが狂ってしまった人を岡本は嫌というほど見てきた。

 

これにつきますな。

なにより自分をもって、主体的に仕事をすること。

そうすれば、京セラに買われても、パナソニックに吸収されても、ハイアールとして生まれかわっても、人生は開けるということだ。

 

 

会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから