WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

さよなら、プロレス 伝説の23人のレスラー、その引退の真実と最後の言葉

著者:瑞佐富郎
発行元:スタンダーズ・プレス

 

まとめ

Youtuberとしての長州力が大人気だ。現役時代の長州力しか知らないと、いまの面白いおっさんな長州力は想像もできない。長州力の相方状態の武藤敬司だって、You Tubeしかみなければ、単なる面白いおっさんだ。神奈月の相方のようにも見えてしまうほど。そんなプロレスラーばかりではない。肉体を酷使し、その体がボロボロになりリングを降りる人ばかりなのだ。そんなレスラーの話がぎっしり。そうそう、長州力も収録されてます。武藤敬司は名前がたくさん出てきます。両膝人工関節なのに、まだ現役な武藤敬司はすごい。

この本を読んだ理由

プロレス好きなので

仕事に活かせるポイント

健康が何より。病気も、怪我もしっかり治す。

目次

阿修羅原
アントニオ猪木
ザ・グレート・カブキ
前田日明
ジャンボ鶴田
スタン・ハンセン
浅子覚
垣原賢人
馳浩
SUWA
ミラノコレクションA.T
力皇猛
小橋建太
田上明
佐々木健介
井上亘
天龍源一郎
スーパー・ストロング・マシン
アブドーラ・ザ・ブッチャー
飯塚高史
長州力
獣神サンダー・ライガー
中西学

感想

プロレスラーの引退試合と引退の時の言葉をギッシリと集めた本です。大仁田厚のように何度も引退と現役復活を繰り返しているレスラーは出てきません。まぁ、繰り返しているレスラーも出てきているのですが、基本的には「ちゃんと引退したレスラー」というくくりになっています。

プロレスラーは過酷な仕事です。五体満足でリングから降りられるレスラーは少ないし、リング上で亡くなってしまうレスラーもいる。

そう考えると、この本に紹介されているレスラーの方々は、みんな幸せなレスラーなのでしょうね。

あれだけ大きな身体で、あれだけ激しく動けば、そりゃ、身体はもたないですよってね。格闘技と違って受けの美学がある世界ですから、いくらストーリーが決まっているとはいえ、身体への負担と言ったら半端ないかと。

そんな話がたくさん聞けます(読めます)。

とくに昭和のプロレスが好きな私には阿修羅原や、カブキ、ハンセン、前田日明長州力、ブッチャー、ジャンボ鶴田の話がグサグサ刺さりまくりまし。

みんな、カッコいいよ!

 

 

タイトル:さようなら、プロレス 伝説の23人のレスラー、その引退の真実と最後の言葉
著者:瑞佐富郎
発行元:スタンダーズ・プレス

日経ビジネス 2021.07.05

発行元:日経BP

 

まとめ

中小企業を無理に再編しなくてもいいと思うよ。かといって、いまのままもだめだとおもうよ。自然淘汰される仕組みを作るといいんじゃないかなぁ。「この会社、どうやって儲けているのだろう」って会社はたしかにあるしな。そういう会社の社長になりたいなwそういう会社を進化させるお仕事を、本当はしたいんだよな。

 

この本を読んだ理由

アタマがポンコツになっても、週に一度の情報収集は欠かせません

 

仕事に活かせるポイント

省スペースを利用しての野菜生産は、未来があると思うのだよね。みんなが少しずつ、農業を行うことが、地球環境を守ることにつながると思う。

 

感想


今週号の特集は「大は小を兼ねない 中小企業再編論の罠」。毎日新聞や、シャープが中小企業ってありえないだろうw資本金だけがものさしではないとはいえ。日本には数多くの中小企業があって、その中小企業が日本の産業を支えているのは間違いないのだけれどね。新陳代謝がないような気がするんだよなぁ。昔から生き残っている企業ばかりで。じゃあ、自分が新陳代謝される方、消される方の会社にいたらどーかってはなしなんですが、それはそれでいやだよなぁって。

 

で、そんな今週号で他に面白かった記事はこれ。

 

株主総会で取締役会議長の再任案否決 東芝が自滅した3つの理由」
すごいな、東芝池井戸潤の小説を読んでいるかのような内容ですな。そして、要所々々の出てくる通産省という単語。日本は資本主義経済じゃなかったかしらって?そりゃ、世界で一番成功した社会主義国家って言われるわけですよ。

 

東京五輪パラリンピックのCO2相殺 史上初でも知られていない理由」
はじめてカーボンニュートラルになったのではなく、カーボンネガティブになったという。それが大々的に宣伝できないのは、スポンサーに忖度してるから。もう、スポンサーありきのオリンピックなんか辞めちゃえばいい。あと、削減クレジットを購入しらから、温室効果ガスを削減しましたって、おかしくないか?

 

「空きスペースで始まった店内栽培 食品スーパーが畑になる 147円レタスで収益化も」
これは賢いビジネスだ。プランツラボラトリーと、Infarm(インファーム)が紹介されているけれど、この記事を見た都内を中心に営業しているスーパーや百貨店は一気に問い合わせるでしょうね。わかりやすくいうと、スーパーの空きスペースに野菜栽培のためのビニールハウスをつくったり、野菜工場を作るってこと。もちろん、スーパー内なので、水耕栽培。農薬をつかわず、虫もつかず、新鮮で美味しい。地方のスーパーだったら成り立たないけれど、大都市圏なら成り立つね。それに輸出もできる。上海や、ドバイで大受けしそう。

 

そんな今週号を読んでいたら、読みたくなった本はこれ。

 

 

 

 

 

タイトル:日経ビジネス 2021.07.05
発行元:日経BP

dancyu  2021.6

発行元:プレジデント社

 

まとめ

いやージャガイモがうまそう。そりゃ、dancyuだからね。写真がいいものね。今までは、そう思っていました。が、アタマがポンコツになってから「美しい日本語」「楽しい文章」に気を配ってのんびり文章に接するようになって、わかったんです。dancyu、文章に愛が溢れている。文章に美味しさが溢れている。

この本を読んだ理由

アタマがポンコツになって、食は究極細くなりましたが、食に対する要望は強いのですよ。

仕事に活かせるポイント

しっかりと自分と向き合うことですね

感想

今月号の特集は「じゃがいも愛」。dancyuにしては珍しく、素材の特集。私、じゃがいも好きなのですよ。肉じゃが、コロッケ、ポテサラは外せませんね。芋の種類はインカのめざめ、が好きですな。

それにしても、膨大なポテサラのレシピ。今度、まねして作ってみよう。

それにしても、dancyuは文章が素晴らしい。辻仁成さんのエッセイや、小山薫堂さん、平松洋子さんのエッセイもよい。のむよむのエッセイ(今月は江國香織さんと、滝口悠生さん)もよい。それ以外にレシピ紹介文も、インタビューも、よい。

すごいな、このクォリティ。

そして、バーに行きたくなるなぁ。

いま、病気でお酒飲むことできないけれど、治ったら、ゆっくりとバーで時間を過ごしたい。

数寄屋橋サンボア

行ってみたいなぁ。

食事と小説。

お酒と小説。

この世界を極めたら面白そうだよな。

 

 

タイトル:dancyu  2021.6
発行元:プレジデント社

ゼロからスタート!金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書

著者:金城順之介
監修:LEC東京リーガルマインド

 

まとめ

すごくわかりやすいんですけれど!これで本当にいいのでしょうか?なんだろう、受かりそうな気がしてきたwほんとに大丈夫なのか?受けてみようかな?本書に書いてあったように、まずは過去問を解いてみようかな?

 

この本を読んだ理由

中小企業診断士を取りたかったことを思い出して

仕事に活かせるポイント

これ、全部活かせるのではないか?

目次

第一章 総論 戦略
第二章 組織・人事
第三章 マーケティング・流通
第四章 生産・技術
第五章 財務・会計

感想

ナニコレ。すごくわかりやすいんですけれど。今まで読んだ、どの中小企業診断士の本よりもわかりやすい。

そりゃ、1冊目の教科書だからか?

でも、そうじゃないらしい。アマゾンのレビューを読んでも、大人気だ。

合格のコツは、最初に過去問をざっと眺めることだという。それで雰囲気を感じろ、と。そして、暗記科目型、積み重ね科目型、応用科目型で勉強をすればいいのだと。

ちなみに本書は1次試験の7科目、2次試験の4科目が連携した作りになっている。つまり、マーケティングの本(教科書)としても使えるってことなのだ。

いい本に出会えたな。

 

 

タイトル:ゼロからスタート!金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書
著者:金城順之介
監修:LEC東京リーガルマインド

「十五少年漂流記」への旅

著者:椎名誠
発行元:新潮社

 

まとめ

シーナワールド炸裂です。今回は南半球のパタゴニア。この地で十五少年漂流記の舞台となった島を探す旅。今回もいろんな困難に、色んな情報にぶち当たるわけだけれど、本書で一番紹介されている情報は、著者の読書経験だったりする。さすがの読書量と感心するだけでなく、「本を読むって言うのは知らない世界を教えてくれるきっかけ」であることを気付かされる。そうなんだよ。読書は世界への入り口なんだよ。

この本を読んだ理由

ポンコツになった頭のリハビリをかねて

仕事に活かせるポイント

とくになし

目次

小さくて多すぎるいやらしいものたち
アレウト族の鼻の横骨
マゼラン海峡
ハノーバー島への航海
アザラシの吠える声
絶海の孤島で何を食うか
太平洋ひと回り
世界でここだけしかない時間を持つ怪しい島
漂流者をのせてさまよえる島


感想

仕事が忙しすぎて、メンタルを壊してしまったのだ。ほとんど寝れない状態になり、気分はふさぎ込み、やる気はなくなり、思考が停止し、考えていることを言葉にすることができず、この世の終わりのような状態になったのだ。

いわゆるうつ病ってやつですね。

会社を休み、脳みそを落ち着かせ、クスリを飲み、ひたすら休養。

回復してきたタイミングで、リハビリという意味で手に取ったのは、シーナの本である。

今でも覚えている。

中学2年の時、塾の先生から「面白いよ」と薦められたのが『岳物語』だった。近所の書店で購入した『岳物語』は、その日のうちに読み終えた。そこから一気にシーナマニア。自分の父親に「なんで、シーナのようにならないんだ!」と説教したこともあった。

それほど大好きだったシーナの本も、仕事が忙しくなるに従って、手に取らなくなってしまった。業務に関する本を読まないとだめだからね。

そんなことが積み重なって、メンタルを壊してしまったのだ。

だからの、椎名誠

この一冊が“楽しく読める”本のはずである。

抗うつ剤と、抗不安薬の頼っている私ですが、一気に読めた。当初の読み方は業務に関する書籍を読む様だったけれどね。椎名誠は、すごいたくさん本を読んでるんだな。その中でも様々な種類の漂流記を読んでるんだな。漂流記の評論家ができるレベルだよなって。

だめだな。シーナの世界を純粋に楽しめてないじゃないか。

って、思うこともあったのだけれど、楽しめましたよ。中学生の頃、出会ったように。受験勉強そっちのけで読み漁った頃のように。

なんで、一心不乱になって読んだのか?その答えが、本の後半に書いてありました。

 

十五少年漂流記』を、子供の頃に読むことの幸せは、これから何がおきるのか、どうなっていくのか、という不安と期待が凝縮している、そしてそれらのすべてを、十五人の子供たちだけで対応していかなければならない、という“未知”があることだった。

 

これはシーナが大好きな『十五少年漂流記』について寄せたコメントだけれども、私は椎名誠の文章にいつも同じことを感じてました。いや、昔は感じていたんだよ。

そして、椎名誠の娘である渡辺葉の後書きが、秀逸なのだ。私がシーナの世界に求めていること、感じていることがしっかり説明されている。

 

まだ見ぬ世界や知らない世界に触れ、発見や新しい思索を得る。ヴェルヌも椎名も、冒険と発見、空想という「世界への扉」に魅了され、それを分かちあうために書き続けてきた。新しいものに触れる驚きや楽しみが読者に届き、新たな冒険と思索、出会いにつながっていくように、と。

 

そう。

私も、私が書いた文章で、みんなに楽しみを伝えたいんだ。笑いを届けたいんだ。

レポートや、報告書を作るためだけに文章力を発揮したり、コンテンツマーケティングをするためだけに企画を考えたくはないんだよ。

リハビリとしては、最高の一冊に出会いましたね。

 

 

タイトル:「十五少年漂流記」への旅
著者:椎名誠
発行元:新潮社