著者:本田哲也
発行元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
戦略PRまとめ
PRとは「買う理由」をターゲットに知ってもらい、納得してもらうことなのだ。モノがあふれる今の時代、起きているのは「買う理由」同士の戦いなのだ。どうやって買う理由を作り、買ってもらえるようにするのか?が重要なのだ。その手法を教えてくれるのが本書。
戦略PRを読んだ理由
PRについて知りたかったので
戦略PRで仕事に活かせるポイント
重要なのは属性順位転換を起こすこと、すなわち「いい○○」を再定義すること。これによって、新しい「買う理由」がうまれるのだ。例えば自動車。80年代はスポーツカー、90年代はワゴンとSUV、00年代はミニバン、10年代はハイブリッド、20年代はコンパクトSUV・・・車を選ぶ理由は時と伴に変わってきた。このような変遷を属性順位転換が起きたというのだ。
戦略PRの目次
社会常識に挑み、「買う理由」を作る戦略PR
戦略PRは空気作り
人を動かす「社会関心のレシピ」
これが世界のPRだ
対談 嶋浩一郎×本田哲也
「おおやけ」の要素 「社会性」の担保
「ばったり」の要素 「偶然性」の演出
「おすみつき」の要素 「信頼性」の確保
「そもそも」の要素 「普遍性」の座視
「しみじみ」の要素 「当事者性」の情勢
「かけてとく」の要素 「機知性」の発揮
世界を動かすPR
戦略PRの感想
広告とPRの違いは何でしょうか?広告枠を買うか買わないか、信頼性が高いか低いか、コントロ-ルがしやすいかどうか、という比較でその違いを教えてくれるところから「PR」とはを教えてくれるのが本書。PR、とくに戦略PRとは「商品を売るために作り出したい空気=カジュアル世論を作り、売上につなげる」ことなのだ。
もちろんだけれど、PRを行ったからといっていきなりよのなかが動くわけはない。著者曰くPRのぴらみっどというものがあるのだという。一番下のベースになっているのが「パブリシティ」、二段目が「パーセプションチェンジ」そして最上段が「ビヘイビアチェンジ」なのだという。パブリシティからはじめて徐々に徐々に空気を作り出して、パーセプションチェンジ、そして、ビヘイビアチェンジにつなげていくのね。
この流れを作り出して行くには「関心テーマ」のフレームワークを用いるのが需要になってくる。これらが三位一体になるテーマを見つけ出して、それを世の中に広めていくことがキーになるのだと。
①商品便益 商品やサービスが提供する機能、既存品や競合との差別化ポイント
②世の中の関心事 世間や第三者が気になっていること、世間の話題
③生活者の関心事とメリット 商品社サービスを使う人が抱えている問題、その解決
そして、本のタイトルにもなっている6つのルールとは
「おおやけ」の要素 「社会性」の担保
「ばったり」の要素 「偶然性」の演出
「おすみつき」の要素 「信頼性」の確保
「そもそも」の要素 「普遍性」の座視
「しみじみ」の要素 「当事者性」の情勢
「かけてとく」の要素 「機知性」の発揮
なのでした。
タイトル:戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則
著者:本田哲也
発行元:ディスカヴァー・トゥエンティワン