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テレビCMの逆襲 運用型CMで売上50億円を2年で実現したテレシーCEOの実践広告

 

著者:土井健
発行元:宣伝会議

 

テレビCMの逆襲まとめ

テレビCMはオワコンではない。そりゃ、インターネットに抜かれてしまったけれど、大きな広告の市場であることは間違いない。ただ、何も考えないで、昭和の乗りで「このキャスティングでいってみよ~」的なCMでは効果がなくなっているのも事実。じゃ、どうすればいいのか?その答えが運用型テレビCMなのですよ。インターネット畑の人に「運用型広告」と言ってしまうと、入札単価と、ターゲティングと、リーチの量と・・・と色々な単語を思い浮かべてしまう。さすがにテレビCMだとそこまではできない。そこまではできないけれど、しっかりと効果を出すテレビCMが作れるようになるのだという。そんなことを教えてくれる素敵な本ですよ。

 

テレビCMの逆襲を読んだ理由

テレビCMを今後活用していきたいので

 

テレビCMの逆襲で仕事に活かせるポイント

運用型テレビCMのKPIですね。
GRP (Gross Rating Point = 延べ視聴率)
・CPM ( Cost per Mille = 1000回表示あたりの広告費用)
CPA (Cost per Action = 顧客獲得単価)
・CPI ( Cost per Install = 1インストールあたりの広告宣伝費用)
これらの指標を用いて、テレビCMのPDCA運用をしていくことですね。テレビCMのPDCA運用というのは、言いクリエイティブを造るだけではなく、上記数値を上げて売上を獲得することなのですよね。

 

テレビCMの逆襲目次

第1章 デジタル広告市場の拡大がもたらしたもの
第2章 変わるマス広告「運用型テレビCM」が革命を起こす
第3章 どう使いこなす? 運用型テレビCM
第4章 広告は未来への投資 事業成長への貢献が不可欠
第5章 マーケティングを制する者が、経営を制する

 

テレビCMの逆襲の感想

運用型テレビCMというと、ノバセルの方が先に思い浮かんじゃうのですが、この本の著者はノバセルではなくテレシーのほうですね。テレシーのトップの人が自分自身の経験から導き出して、作り上げた「運用型テレビCMとは」と言うことを教えてくれる素敵な本なのですよ。

テレシー、源流まで遡るとVOYAGEGROUPにたどり着くのだという。ちょっとびっくりw運用型のWeb広告、DSP事業者から発展してきたビジネスなのね。そして、いまは電通グループの会社だという。これまたちょっとびっくり。バルクで広告枠を押さえて、その広告枠を売り歩いているようなイメージだったのですけれど、今は違うのですね。まぁ、今もしているかもしれませんけれど。

で、運用型広告というと、私のようにインターネット畑の人がこの単語を耳にすると入札単価と、ターゲティングと、リーチの量と・・・と色々な単語を思い浮かべてしまうのですよ。まぁ、そんなことはしないのですけれどね。

いや、やるか。

どの地域のどのテレビ局でどの時間帯にどのターゲットに向けてテレビCMを実施するのか?そして、その結果を踏まえて、PDCAを回していくのが運用型テレビCMなんですよ。

 

運用型テレビCMで主に見るべき指標はこんな感じ。
GRP (Gross Rating Point = 延べ視聴率)
・CPM ( Cost per Mille = 1000回表示あたりの広告費用)
CPA (Cost per Action = 顧客獲得単価)
・CPI ( Cost per Install = 1インストールあたりの広告宣伝費用)
これらの指標を用いて、テレビCMのPDCA運用をしていくことですね。なお、このようなKPI以外にテレビCMですと残存効果というのも指標の1つに上げることができるそうな。ただ、残存効果はテレビCMと他のメディアのCMを比較する時に使うような数値ですな。

 

そして、PDCAはこのように回すのだとな。

P(計画)
出校前のプランニング/シミュレーション
高精度シミュレーションでターゲットカバレッジを事前に把握。
D(実行)
クリエイティブ制作/発注/考査/送稿
テレビCM出稿前に必要な要素をワンプラットフォームで実現し、管理できる。
C(評価)
即時の実績確認
テレビCM放映後、最短翌日に実績視聴率をダッシュボードで確認可能。
A(改善)
効果計測に基づくオプティマイズ
放送終了後、広告効果をCPI/CPA単位で可視化し、次回施策につなげる

 

テレビCMの世界には「良いクリエイティブこそ効果がある」という考え方が根強くあるけれど、著者曰く「本当に良いクリエイティブだと効果が上がるのかは不明」なんだとな。凄いクリエイターを登用し、クリエイティブ制作に凄いお金をかけなくても結果が出せるテレビCMもあるのだという。全体の予算枠のなかで、最大の効果が得られるエリア・時間帯・放送局などを検討し、そこから逆算して制作費を算出するのが良いのだという。

テレビCM用に作成した素材を利用して様々なプロモーションを行うことをできるのですよ。で、そのような動画プロモーションにも得意分野があるんですって。決裁者にアプローチできるのがタクシー広告。社長から現場の社員までリーチできるオフィスエレベーター広告。富裕層、またはリモートワークの経営者に向けたタワーマンションサイネージ。

いやはや、とても深い本だわ。

テレビ広告って面白いネタになればいいんだよね的なお話は終わっているのですよね。

時代は進化してますね。

 

 

タイトル:テレビCMの逆襲 運用型CMで売上50億円を2年で実現したテレシーCEOの実践広告
著者:土井健
発行元:宣伝会議
おすすめ度:★★★