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ファンをつくる力 デジタルで仕組み化できる2年で25倍増の顧客分析マーケティング

 

著者:藤掛直人
発行元:日経BP

 

ファンをつくる力まとめ

やはり、しっかりと顧客のデータを把握すると心から始めるんだよね。どんな人がお客さんなのか?歯抜けのデータじゃ、見えてこない、真の顧客を可視化するところから始める。それは、スポーツビジネスであっても、一般のビジネスであっても同じなんだよな。そして、目の前の売上だけを追っていたんじゃ、売上を大きくすることができないのも名時なんだよな。ファンを作ろうという考え方は、スポーツビジネス以外にも当てはまりますね。

 

ファンをつくる力を読んだ理由

人を何度もリピーターさせる方法をしりたかったので

 

ファンをつくる力で仕事に活かせるポイント

「ファンをつくる力」には型(=フレーム)があると言うこと。そして、再現性があると言うこと。そのプロセスは個のような感じ。 ①個性の定義と体現 ②体験価値の最大化 ③体験人数の増加

 

ファンをつくる力の目次

第1章 ファンづくりは、仕組み作りだ
第2章 ファンをつくるためにデータを集める
第3章 データ活用でファンの体験価値を最大化する
第4章 データ活用で新規ファンを獲得する
第5章 YYouTubeに挑戦! デジタル戦略で広がるファン
第6章 デジタル戦略をファンの導線に沿って構築する
第7章 ファンの新体験を創造するため、業界の半歩先を切り拓け!

 

ファンをつくる力の感想

著者はB1リーグに所属する川崎ブレイブサンダースの事業戦略マーケティング部長。川崎ブレイブサンダース、正式名称が株式会社DeNA川崎ブレイブサンダースというくらいなので、DeNAの子会社。著者は、DeNA本体でソシャゲ作り、ゲームのプロデュースを行ってきた人。つまり、デジタル界におけるファンマーケティングのプロなのだ。そんなファンマーケティングのプロがBリーグに参入し、成功を収めるというお話。そんな成功のエッセンスを本書ではしることができますよ。

 

ブレイブサンダースは元々東芝バスケットボール部だったのだよね。その後、。紆余曲折があって、DeNAに変われたわけですよ。で、DeNAといえば、もともとはスマホゲームを作っている会社だったけれど、横浜ベイスターズの立て直しに成功してから、様々なスポーツビジネスを手がけるようになったわけなのですよね。

 

ということで、本書はファンマーケティング×スポーツビジネスというお話。

 

ファンマーケティングは、様々な分野に応用できるんだってことがわかります。

 

で、なんで最近、ファンマーケティングがあっちこっちで語られるようになったのかというと、広告が効果的じゃなくなったからなのよね。

 

情報が氾濫している現代では、広告による「スゴい」や有象無象のレビュアーによる「良い」よりも、価値観が近い人による「好き」が何よりも心に響くのです。そして「好き」を発信してくれる人は紛れもなくファンです。ファンの存在が新規顧客獲得に多大な貢献をしてくれるのです。

 

 

と著者が言うように、猫も杓子も「ファンマーケティング!」となっている。

しかし、何故かうまくいっていない。

ファンマーケティングのプロである著者は、その流れを下記のように説明してくれます。

 

ハイライトファンづくりは大きく分けると以下の3つのプロセスで行います。 ①個性の定義と体現 ②体験価値の最大化 ③体験人数の増加  ファンを増やすためには、まずは個性を定義することが必要です。人はブランドの個性を好きになり、ファンになるからです。個性には機能性、デザイン、社会貢献など様々な切り口がありますが、個性のないものにファンは決して生まれません。

 

みんなね 「①個性の定義と体現」をしっかりとやらずに、 「②体験価値の最大化 」「③体験人数の増加  ファンを増やす」ばかりをやっちゃうからうまくいかないんだよね。①重要なのはわかっているけれど、めんどくさいからね。定義と体現をするためには顧客のデータが必要なんだけれど、データを集めることを嫌がるからね。

投資しなければデータなんか集まらないのにね。

とはいえ、いきなり無目的に「まずはデータだけ」とデータを集めることも危険だと、著者は教えてくれます。

しっかりとデータを取得し、個性=顧客の定義を行ってからのコミュニケーションなのですよ。


しっかりと、各階層に合わせてのコミュニケーションが重要になるのですよ。



そして、個性の定義ができたあと、しっかりとPDCAを回しながらファンを増やしていくとのことなのですが、ブレイブサンダースでは、この2つの指標の工場に注力しているのだとな。

 

①来場力:今後来場してくれる試合数が多いか。LTV※の概念にも近いですが、チケット単価やグッズ購入等は加味せず、純粋に来場数で分析しました。なぜなら来場数が増えることがファン化に直結するからです。
 ②勧誘力:どれだけ周囲の方を誘って一緒に来てくれるか。1人だけで観戦するよりも、大勢を誘ってきてくれる方が集客上は効率が良いためです。

 

 

ファンマーケティング、もっと学びたくなる本ですね。

それ以上に、スポーツビジネスをもっと学びたくなる本ですね。

 

 

タイトル:ファンをつくる力 デジタルで仕組み化できる2年で25倍増の顧客分析マーケティング
著者:藤掛直人
発行元:日経BP