著者:高広伯彦
発行元:ソフトバンククリエイティブ
まとめ
インターネットを利用するコミュニケーションが一般的になってきたから故に重要視されるのは、普遍的なマーケティング。普遍的なマーケティングとは何かと言われれば、コンテクストを重要視すること。ユーザーと対話をすることなのですな。では、そのコンテクストはどのように作成すればいいのか?コンテクストを考える上で重要視するものは何なのか?知っているようで知らないこと。大切にしなければならないのに、おろそかにしてしまうことを教えてくれる本ですね。
この本を読んだ理由
高広さんにマーケティングのことをいろいろと教えてもらいたかったので。
仕事に生かせるポイント
「アカウントプランニングからクリエイティブプランニング」という流れから「コンテクストプランニングからコミュニケーションプランニング」に流れがかわること。と、コミュニケーションプランニングを行う上で「消費者文脈(Consumer Con-tet)」、「パブリック文脈(Public Context)」、「所属産業文脈(Industry Context)」、「ブランド文脈(Brand Context)」が重要だってことですね。
目次
Chapter1 「広告」を超える
Chapter2 「メディア」を発見する
Chapter3 「消費者」と会話する
Chapter4 「クチコミ」を再考する
Chapter5 「コンテクスト」を生み出す
感想
最近、ベーシックなマーケティングを学ぼうかな。そう思って、ずっと追いかけているのが高広さんなのです。
本書はマーケティングの肝となる「コミュニケーション」についての方針を教えて教えてくれるのが本書ですね。
コミュニケーション、重要ですね。マーケティングや、プロモーションでは「コミュニケーション」は命ですからね。コミュニケーションに乗っかるコンテンツは重要なのでコンテンツ is キングなのですよね。
じゃ、そのコンテンツ、コミュニケーションはどうすればいいのか?ということが記されているのですね。
そして、そのベースの議論をするべき内容が記されているのですよね。過去といまを比較しながら。
時代とともにマーケティングが変化しているからね。いや、マーケティングの本質は変化していないんだよ。コミュニケーションを行う手段が進化してるんだよ。
たとえば、「広告とはいままで商品車サービスを消費者に伝えるための技術・作法だった」と高広さんは言います。この文脈でコミュニケーションプランニングを実施しようとすると、難しいという。従来型の枠ありきのコミュニケーション設計を行うプランナーには難しいという。
なぜなのか?
これから求められるのは、いかにして「メディアを作るか」ないしは「コンテンツを作るか」なのかもしれない、からだというのだ。ありものの枠に対して何かをするのではなく、その枠自体を作らないとだめですからね。
そりゃ、従来型の発想をしている人にはわからない世界ですよね。
なお、高広さんは「コミュニケーションプランニングとは商品やサービスと消費者が「会話する」ための技術・作法である」と定義している。
会話か・・・
この言葉自体も高広さんが、どなたかかの発言をヒントに考えたものなのですがね。
まさに、ものより思い出。もの消費より、こと消費だな、と。
そのサービスや、製品が持つ世界観を知ってもらう、楽しんでもらう、味わってもらうことが重要だってことですね。
では、その文脈を、サービスや、製品が持つ世界観を知ってもらう、楽しんでもらう、味わってもらうためのストーリーをどのように作成するのか? と言う話になるわけですが、そこは本書の本題なのです。
しっかりと、多方面から文脈を考えることは重要なのだな、と。そして、その文脈をしっかりと考えることができれば、おのずと最適な顧客接点を見つけることができるんだな。
と言うことです。
タイトル:次世代コミュニケーションプランニング
著者:高広伯彦
発行元:ソフトバンククリエイティブ