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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代

 

著者:ダニエル・ピンク
訳者:大前研一
発行元:三笠書房

 

ハイ・コンセプトのまとめ

生成型AIのChatGPTが全世界で話題になっている2023年。AIが一般的に普及してきた時代に合って、働くおじさん達はどこに向かえばいいのか>これから社会に飛び出ようとする若者はどうすればいいのか?を教えてくれる素敵な1冊。平たく言うと、誰でもできる仕事はするな、ロボットにできることを仕事にするなって話しなんだよね。それは昔から言われていることなのだけれど、そんな昔から言われていることを一歩も二歩も進めたのが本書。一歩も二歩も進んだ世界に何があるのか?というと、それは「新しいことを考える力が必要」と言うことなのですよね。では、その「新しいこと」を考えるためには具体的にどうすればいいのか?ということも教えてくれる。もう、名著中の名著ですよ。

 

ハイ・コンセプトを読んだ理由

ChatGTPが大流行の中、「この本を読んだ方がいいよ」っていろんなヒトから進められたので

 

ハイ・コンセプトで仕事に活かせるポイント

これから避けなければならない3つのことですね。
①「よその国、特に途上国にできること」は避ける
②「コンピューターやロボットにできること」は避ける
③「反復性のあること」も避ける
避けなきゃ行けないものの中で仕事をしていると、終わってしまうよ。

 

ハイ・コンセプトの目次

第1部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
1 なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
2 これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
3 右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ
第2部 この「6つの感性」があなたの道をひらく
1 「機能」だけでなく「デザイン」
2 「議論」よりは「物語」
3 「個別」よりも「全体の調和」
4 「論理」ではなく「共感」
5 「まじめ」だけでなく「遊び心」
6 「モノ」よりも「生きがい」

 

ハイ・コンセプトの感想

ChatGPTの登場で世の中がてんやわんやしている2023年。ザ21世紀、まるでドラえもんが登場したかのように大騒ぎしている時代を、著者は「コンセプトの時代」と言っています。

 

では、コンセプトの時代って何でしょうか?

 

トフラーは『第三の波』で「第一の波」は農耕社会、「第二の波」は産業社会、「第三の波」は情報社会と定義したのです。で、その第三の波も終わりかけ、第四の波がやってきつつある。それが本書の主題。そして第四の波というのが「情報社会からコンセプチュアル社会へ」の進化なのだという。これが、そのものズバリ、コンセプトの時代と言うことですね。

 

コンセプチュアルな社会で求められるのは既成概念にとらわれず新しい視点から物事とを捉えること。物事に新しい意味づけをすること。これは右脳を主体的に使って、反復性のないことを発想できることを意味している。そして、著者はこのようなことができる「突出した個人」には六つの感性(センス)が備わっているという。その六つのセンスとはデザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい。

 

この六つのセンスを駆使して生きていかなければならない21世紀、必要となるスキルが「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」だとも、著者は言っています。

 

「ハイ・コンセプト」とは、パターンやチャンスを見いだす能力、芸術的で感情面に訴える日を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見バラバラな概念を組み合わせて新しい構想や概念を生み出す能力・・・など

「ハイ・タッチ」とは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力・・・など

 

いろんなことが求められる時代ですが、そんな時代に合っては「自分の生きる道」について考えてしまうわけです。そんなときは次の質問を自分に投げかけてみましょう。
①他の国なら、これをもっと安くやれるだろうか
②コンピューターなら、これをもっとうまく、速くやれるだろうか
③自分が提供しているモノは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか


この質問にしっかりと向き合ってみましょう。

 

他の国でもっと安くできる仕事をやっていたり、コンピューターに取って代わられるような仕事をしていると、今の時代にそもそも需要がないよって話しですよね。そして、他の国じゃできない、コンピューターに取って代わられない仕事と言ったら「コンセプトを考えること」「全体を考えること」「その意味を考えること」なんだよね。そして、このようなことを実現するためには、創意、人間関係、身体や心の奥から生まれる本能、直感といった能力なのよ。だから、アートなんだよ。このような力を身につけるにはアートを学ぶといいんだよね。そしてこういうスキルはペーパーテストや、面接じゃわからないのだよ。ペーパーテストや面接でわかるのは左脳のレベルをはかるモノだから、右脳的な話しはジャッジできないんだよね。

 

スゲーな。20世紀的な話しは、もう終わったんだなぁ・・・MBAとかとってちゃダメなんだなぁ。。。。と思うわけですよ。

 

本書の中ではひたすら「アートを学べ!」って出てきますしね。

 

そして、アートを学ばなければならない21世紀にあって必要な価値観はこの6つだと、著者は教えてくれるのです。

1 「機能」だけでなく「デザイン」
2 「議論」よりは「物語」
3 「個別」よりも「全体の調和」
4 「論理」ではなく「共感」
5 「まじめ」だけでなく「遊び心」
6 「モノ」よりも「生きがい」

 

で、それぞれを鍛える方法を著者は紹介してくれるのですけれど、なんと「全体の調和」を鍛えるにはテレビゲームがいいんですって。テレビゲームをすると、していない人に比べて視覚認知テストの成績が30%も高いんですって!ゲームをする医師の方が、ゲームをやらない意志よりもミスは37%も少ないし、処置は27%も早くできるんですって。テレビゲームをするとことでパターン認識が必要な問題解決能力という「右脳的能力」が向上するんですって。だから「全体の調和」鍛えるにはテレビゲームなんですって。

 

よし、プレステ5を買おう。

 

あ、Switchがあったw

 

Switchでゲームしようw

 

 

タイトル:ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代
著者:ダニエル・ピンク
訳者:大前研一
発行元:三笠書房