著者:佐藤秀峰
発行元:佐藤漫画製作所
ブラックジャックによろしくまとめ
研修医の斉藤英二郎が医療の闇を暴くマンガ・・・ではない。外野が様々と騒ぐマンガだけれど、このマンガって人間の成長を描いた作品だよな、と思うわけです。しっかりとした目的を持たずに医師となった若者が、数多くの壁にぶつかりながら、様々な現実と戦いながら、成長していく。そして、それ他の先輩医師も同じように歩んで来た道。「あぁ・・・私もこうやって熱意を失って、現実を知って、折り合いをつけて生きてきたんだな・・・」っておっさんになってから、このマンガを読み直すと、心が痛むわけです。
ブラックジャックによろしく本を読んだ理由
この作品が好きだから
ブラックジャックによろしく仕事に活かせるポイント
どこかで折り合いをつけないと、誰かが死んじゃうんだよ
ブラックジャックによろしく目次
第一外科編
循環器内科編
NICU(新生児集中治療室)編
がん医療編
精神科編
ブラックジャックによろしく感想
そもそも元ネタというかモチーフにしている「ブラックジャック」を知っている人って、減ってきたんじゃないでしょうかね?天才的な闇外科医を主人公にした手塚治虫の名作。その名作をタイトルに組み込んだのが、本作品。
激務で薄給な研修医制度を描いたと思いきや、次々と日本における医療制度の闇に迫っていく本作。
その中で繰り広げられる愛憎劇。
恋人の皆川ちゃんとぶつかっては離れ、そしてまた一緒になる、主人公の斉藤センセイ。
そんな斉藤センセイも、葛藤の中で成長していくんだよね。
人はそうやって、社会に折り合いをつけながら成長していくのだ。
そんな壁にぶつかり、様々なハレーションを起こすのは主人公だけでなく、本作の作者も同じ。
同じストーリーなんだけれど、タイトルが変わるんだよね「新ブラックジャックによろしく」って。
そして、連載されていたマンガ雑誌も変わるという。
まぁ、連載時は、私、モーニングもスピリッツも読んでいたから問題なかったけれどね。
その当時、出版社内、編集部内で起きていた出来事を思い浮かべながら、読み進めることをお勧めしますよ。
作者と主人公が、だんだん重なってくるから。
タイトル:ブラックジャックによろしく
著者:佐藤秀峰
発行元:佐藤漫画製作所