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マンガでわかるデザイン思考

著者:小田ピンチ/坂元勲
発行元:小学館

 

マンガでわかるデザイン思考のまとめ

デザイン思考、英語で言うとデザインシンキング。考か方のフレームワークですね。この方法が正しい、間違っているとかは関係ないです。こうやって、物事を観察して、新たな気づきを獲るという方法があるのですよ。

 

マンガでわかるデザイン思考を読んだ理由

デザイン思考を学びたくなったので

 

マンガでわかるデザイン思考で仕事にいかせるポイント

全てですね

 

マンガでわかるデザイン思考の目次

第1章 創造的覚悟
第2章 着想①潜在的ニーズ
第3章 着想②普通を見直す
第4章 着想③カスタマージャーニー
第5章 発案①「ブレインストンミーティング」
第6章 発案②「プロトタイピング」
第7章 実現「プレゼンテーション」

 

マンガでわかるデザイン思考の感想

なんだろう?この本はデザイン思考について教えてくれる本なのだけれど、それ以上に自分の考の浅さを教えてくれる本になっているのだよな。なので、ビジネス書と言うよりも、哲学書なのか?

 

未来を客に聞くのはやめた方がいい。客は自分の知っている現実と比較してしかモノを言わない

人は無意識に楽な方に快適な方に向かおうとする生き物だからだ。たとえ本人がそれを「欲求」と認識できていなくとも、欲求がそこにあるならば必ずその欲求は行動に表れる

人間はすぐに人を支配したがる。相手を否定し、己を誇示し、マウントして優越感にひたる。そんな自由のない空間では「ひらめき」は生まれないのだ

プライドの高い人間は自分が馬鹿だと人に思われるのが許せず、出来ることしかしなくなる

 

なんて、自己啓発書の世界ですよw ふかいな。マウンティングマウンテンの世界ですな。マウントのとりあいしているとろくなことにないというか、マウントを取ろうとするのは見た目の数値の話しだから、本質的な話しじゃないんだよな。わかりやすい機能は、潜在的ニーズじゃないんだよな。

 

と、無理矢理話しをつなげてみたw

 

なお、人間の欲求は、「表面化されたニーズ」と「潜在的ニーズ」の2つに分けることができるのだと。そして、デザイン思考を用いると、この「潜在的ニーズ」を見つけ出すことができるようになるのだという。

ほんまかいな?

そのデザイン思考3つのプロセスは、こんな感じ。

 

「着想」ソリューションを探り出すきっかけになる問題や機会
「発案」アイディアを創造、構想、検証するプロセス
「実現」アイディアをプロジェクトルームから市場へと導く工程

 

「着想」「発案」「実現」の3ステップが重要になり、最初の「着想」では、観察が重要になるのだという。

なんで、デザイン思考では観察を重要視するのかというと、観察が最もバイアスが少なく、直接的ニーズにアクセスできる方法だからだとな。人間の行動はそのまま「その人間のしたいこと(本質的欲求)」の現れなのだから、しっかり観察しましょうというお話ですね

ただ、観察というのは難しい。観察で潜在的ニーズを見逃さない3つの方法があるという。

 

①自分の常識・経験・思い込みで判断しない
②意味不明または無意味に思える行動・仕草を見過ごさない
③感情と行動を連動させて観察する

 

深いなぁ。心理学の世界だな。そして、心理学っぽい話しの流れで行くと、「なぜ?」が続くと人間はその答えの真実を求めて、自分の中を探り始める。自分で自分を「観察」し始めるのですって。

この本は、哲学書かと思いきや、心理学の本な感じもする。

けれど、体育会な面もある世界w

 

イデアの多様性と量が「良いアイデア」につながる

 

量が質を凌駕するというか、量があってこそのクォリティなんだな。

そんなアイディアの量を確保するにはブレストが重要になるのですが、ブレストを成功させるにはこの8つのポイントを考慮することがあるのだという。ブレストの場でマウント取ったり、忖度したりしちゃダメだってことだね。

 

①アイデアの質より量にこだわる
②他者のアイデアをもとにして飛躍する
③上下関係による影響を排除する
④自己防衛心を取り除く
⑤支配欲に気をつける
⑥制限時間1時間、目標アイディア数100
⑦簡単なクラフトツールを用意する
⑧どの案を採用するかは多数決

 

そして、デザインシンキング、デザイン思考と言えば、プロトタイピングが重要。それは、私も知ってた。けど、プロトタイピングって言うのは成功するイメージと言うより、小さく失敗して、経験値を早く積むプロセスだというのです。

 

デザイン思考ではプロトタイピングを「小さく失敗すること」と捉えている。大きな失敗では立ち上がれないが、小さな失敗は次への活力になる

 

やばいな。

官僚組織のように無謬性を重視する日本企業じゃ、失敗を繰り返して成功に導くなんて無理だなw ロードマップのとおり、プロトタイプを成功させないと、会社に居場所がなくなるのだろうなw

嫌な世界だw

なお、成功するサービスの三要素は「経済」「有用性」「技術」。この3つのバランスがうまく成り立っているものだとな。

そうやって、イベーションの種が生まれてくるのですが「イノベーションは本質的に保守的である経営層の賛同を得にくい」という、オチまで本書には着いています。

サスガッスw

 

 

タイトル:マンガでわかるデザイン思考
著者:小田ピンチ/坂元勲
発行元:小学館