著者:佐野眞一
発行元:新潮社
阿片王 満州の夜と霧まとめ
日本の植民地であり、人工国家であった満州。その満州の地で活躍し、阿片王となった里見甫の人間関係を追った本。ただただ凄いとしか言えない。そして、戦争中に繰り広げられた日常生活にただただ驚くばかり。阿片お勝ちだけでなく、情報の重要さを知っていたのがポイントなのよね。
阿片王 満州の夜と霧を読んだ理由
電通の成り立ちを知りたかったので
仕事に活かせるポイント
無駄にはぶりのいい人には近寄らない
阿片王 満州の夜と霧目次
団子坂の怪人
異形の人脈
魔都放浪
秘密工作
アヘンの国
不逞者
風雲の上海
孤高のA級戦犯
女人変転
家系図の迷路
石つぶて
阿片王 満州の夜と霧感想
日本最大の広告会社、電通の歴史に出てくる国と言う会社名。国通とは満州国通信社の略称なのよね。そのころ、まだ電通は広告専門の代理店じゃなかった。世界にニュースを配信する通信社でも会った。
その国通立ち上げに関わった人物が本書の主人公でもある里見甫。
民間人でありながらA級戦犯として逮捕された男。民間人でありながら、関東軍や、日本陸軍と深い関わりを持っていた男。新聞記者であり、様々な情報を取り扱いながら、中国大陸でアヘンを取り扱い、日中戦争中の中国や満州の裏社会で活躍していた人。
まるでマンガの主人公のような存在。
きっと、「満州アヘンスクワッド」は里見甫をモチーフにしてるんだろうな。
なんて思ってしまう。
終戦後、中国から中華航空で日本に帰国できてしまうほどの力を有していた里見甫も凄いけれど、そんな里見甫を取り巻く人物も凄い。
まるでマンガ。
この物語のきっかけとなる、団子坂の怪人の存在感も凄い。
これ、映画化できそうですよ。
タイトル:阿片王 満州の夜と霧
著者:佐野眞一
発行元::新潮社