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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

世界のニュースを日本人は何も知らない

 

著者:谷本真由美
発行元:ワニブックス

 

世界のニュースを日本人は何も知らないまとめ

ですよね~。何度読んでも「ですよね~」と思えてしまう谷本さんの本ですね。谷本さんのように国連で働いて、イギリス人の旦那さんと結婚して、子育てしながらイギリスに住んでいるわけじゃないですが、なるべく自分で世界の情報を集めるようにしていると、谷本さんの話が「ですよね~」と何度も何度も頷いてしまう。すばらしい。やはり世の中は進化しているんだよね。製造業の時代は終わったんだよね。進み続ける人類の歴史においてどうすれば良いのか?その考え方を教えてくれる本。とりあえず、受け身で生きるなって話しと、テレビばかり見るなってことだな。

 

世界のニュースを日本人は何も知らないを読んだ理由

谷本さんのツイッターが面白いので

 

世界のニュースを日本人は何も知らないで仕事に活かせるポイント

本を読め。本を読みまくって、情報を取捨選択できるようになること。英語を使ってコミュニケーションできるようになること。

 

世界のニュースを日本人は何も知らないの目次

序章 日本人はなぜ世界のニュースを知らないのか
第1章 世界の「政治」を日本人は何も知らない
第2章 世界の「常識」を日本人は何も知らない
第3章 世界の「社会状況」を日本人は何も知らない
第4章 世界の「最新情報」を日本人は何も知らない
第5章 世界の「教養」を日本人は何も知らない
第6章 世界の「国民性」を日本人は何も知らない
終章 世界の重大ニュースを知る方法

 

世界のニュースを日本人は何も知らないの感想

著者はツイッター上で「めいろま」さんとして人気のお方。アメリカの大学院で学び、その後、国連で働き、今は小学生のお子さんと旦那さんとでイギリスに暮らすお方。

世に言う出羽守とは違い、海外のリアルをよく知っている人であり、そのリアルを教えてくれる人。

そりゃ、ヨーロッパや、アメリカには日本よりも進んでいる面もあるけれど、ダメな面もあるんだよ、ってことを冷静になって教えてくれる。

なので、あっちこっちから攻撃されてしまう。けれど、それを全部打ち返してしまうから面白い。なかなかそんなことできないよね。空気を読む日本じゃ、言っちゃダメだよねって。無制限に移民を受け入れたドイツが「やっぱ無理。だからおまえの国は無制限でい受け入れろ」とか言い出して、各国から大ブーイングがおきているとか。そんなこと言わないよね。日本のメディアじゃ。

別に日本ナンバーワンを連呼するわけじゃないけれど、反日思想に染まっているわけでもないんだよね。

著者はこんな面白いこと(面白い例)を教えてくれます。自分でお金を払って外部の研修を受けましょうとか、1冊1万円くらいの専門書を買って勉強をしましょうというアドバイスをすると、みんな驚いて何もしないのですって。そう言うモノは会社が与えてくれるモノだと信じて疑わないのが日本人だから。

ソフトパワーで日本はおろか世界を制圧したアメリカ。そんなアメリカをまねたのが韓国。中国は映画やファッション、グルメで攻めるのではなく「その国のメディアを買収して情報をコントロールする」という荒技をやっている。メディアは公正中立で~ということを金科玉条のように信じている日本人には信じられないことよね。じゃ、ソフトパワー戦略がうまく進んでいるかというと、そうじゃない。利権の巣窟になってるからね。

ネトウヨであると言われ、それを開き直っている著者だけれど、移民を反対していたり、女性の権利を否定しているわけじゃないんだよな。この辺はしっかり認めてるんだよね。なんでかっていうと、国を発展させるのは①移民②同性愛者、男性的な女性、女性的な男性③病弱であることをしっているからね。で、シリコンバレーも、ロンドンも、香港も、世界中から優秀な移民が集まってくることで、都市が発展してるモノね。日本だって、渡来人の時代から、移民が都市を発展させていたしな。そんなわけで、著者はスキルの高い移民の増加は否定していない。否定しているのは、移民であろうと、なかろうと、モラルと教育のない人なんだよね。モラルと教育、特に基礎教育をおろそかにしている人は移民であろうとなかろうと、その都市をダメにすると。

そして、富を生み出すには様々な人が交流してアイディアを交換し、市場が円滑に作用すること、知識な自由の発展を促す表現の自由を保障することだと言っているのよね。

これは、何度も何度も頷いてしまう。

そして、都市もテクノロジーも、どんどんどんどん進化してくる。今までは人海戦術で行っていた仕事が、テクノロジーに置き換えられていく。仕事の多くがテクノロジーに置き換えられると、必要とされるのはその仕組みや利益を生み出す方法を考えることができる想像力、いや創造力なんだという。そして、創造力が求められるようになると暗記よりも、非認知能力の向上が重要視される。非認知能力を向上させるには、様々な体験がじゅうようになるんだという。それも子どもの頃、幼い頃の体験や教育がじゅうようになるという。つまり幼児教育ね。しっかりとした幼児教育を行うことが重要。あとは無駄ばかり省いていると、どんんどんどんどん創造性が殺されて言ってしまうので要注意なんだとな。

こんな感じの内容をオブラードにくるまず言い続けているので、そりゃ敵が多いでしょうと思えるわけですよ。

でも、こうやって耳の痛いことを言い続けてくれるおばちゃんに悪い人はいないんですよ。

私と同い年だけどなw

 

 

タイトル:世界のニュースを日本人は何も知らない
著者:谷本真由美
発行元:ワニブックス