著者:ひぐま流IT道場
発行元:Amazon
はじめての上流工程まとめ
この本はすごいや。ブログや、You Tube、Udemyで開発について教えてくれるひぐまさんの本。すごくわかりやすく上流工程をおしえてくれる。上流工程ってなにかってーと、要件定義、データベース、画面、バッチ、帳票、I/F、マネジメントね。このフェーズで何やればいいのかを教えてくれる素敵な本ですわ。
はじめての上流工程を読んだ理由
上流工程を学び直したかったので
はじめての上流工程で仕事に活かせるポイント
もう、全部だわ
はじめての上流工程の目次
システム開発の流れ
要件定義
システム設計
データベース設計
画面設計
バッチ処理設計
I/F(インターフェース)設計
プロジェクトマネジメント
PJ立ち上げ
計画立案
進捗管理
情報管理
メンバーの育成
クロージング・振り返り
はじめての上流工程の感想
流石っす。さすがに人気のブロガーにして、ユーチューバーにして、先生だわ。開発に関する上流工程が、よくわかる。なお、上流工程とは要件定義、データベース、画面、バッチ、帳票、I/F、マネジメントね。
このへん、うちの会社でも自称スーパーPMの執行役員とその部下が教えているんだけれど、それの200倍、良い。そもそもその執行役員が教える内容、誤りばかりだしね。そもそも、その執行役員はウォーターホールの開発しかできないからね。アジャイル無理だし。超マイクロマネジメントだから、マイクロマネジメントができないアジャイルなんて、開発じゃないって感じだしね。
で、ウォーターホールにしろ、アジャイルにしろ、開発のキモは要件定義なんだよね。要件定義でコケるとプロジェクトはしんでしまう。
で、要件定義がなんでうまくいかないかってーと、要求と要件の差を認識できてないからなのよね。
要求というのは「何々したいという顧客の要望」で、要件というのは「要求を実現するための手段」なのよね。
それを理解してからの要件定義ですよ。要件定義にはちゃんと進め方があるんですよ。
1つ目は業務要件の把握、つまり「なぜシステム化が必要なのか?」、「どのような成果を期待しているのか?」、「システムがないことでどのような不都合があるのか?」といった、システム導入の目的・背景の目線合わせをするフェーズからスタート。このフェーズで顧客の潜在的なニーズもヒアリングしていき、「期待する成果」(To-Be)と「現状」(As-Is)および、そのGAPである「課題」を明らかにしていくのですな。これ、どっちか片方だけだと死にます。To-BeとAs-Isのギャップを埋めるための開発だからね。
なので、要件定義フェーズで最も重要なのは、「システム化する目的・意図を把握する」こと。
ここの認識が合っていない限り、満足のいくシステムを構築することは難しく、プロジェクトは失敗してしまうのです。
つまり要件定義を成功に導くポイントとしてはユーザー企業側の目的を正しく理解する、そしてそのために「常になぜ?」を考えながら要件定義を進めていく、顧客と打ち合わせをしていくことが重要となってきます。
で「顧客の期待・課題をどのように実現・解決していくか」を検討する際に必要になるのが業務フローです。業務フロー図を作成し、「課題」を視覚化し、課題の原因を深堀し、解決策を検討するのです。
そして、課題を分析する際には以下の5つの視点で考えることが重要なのだと、
☐ 業務プロセス
☐ システム内容
☐ 制度・ルール
☐ 組織・体制
☐ 職場環境
いやはやすごいな。
ここまで考えて要件定義すれば、プロジェクトがコケる可能性も激減するね。
で、要件定義が終わったら、次は設計ですね。
設計は基本設計(外部設計)と詳細設計(内部設計)にわかれます。
基本設計はシステムの概要を設計や、機能一覧やジョブフロー図(バッチの順序)やデータベースの構成など、顧客から見える部分を考える工程の設計。詳細設計は、画面設計書やバッチ設計書といった個別機能の内部的な構造を考える工設計ですね。
そして、設計は標準化・データベース・画面・バッチ・帳票の5つです。バッチの中にI/F(インターフェース)に、わけることができる。
標準化とはテンプレートを作ること。テンプレートを作る目的は、成果物(設計書)の標準化と、最低限考慮すべき事項が漏れないようにするため。
こんな感じで要件定義や、各種設計について詳しく教えてくれるのが本書。なお、教えてくれるのはそれたけでなく、PMについても教えてくれるのですな。
PMにはコミュニケーション能力が必要ってよく言われますが、そのコミュニケーション能力についても、具体的にどんなことなのかをおしえてくれますよ。
それはこの3点。
➢ 相手の立場に立って考えられる
➢ わかりやすく、明確に説明する(専門用語もわかりやすく例えるなど)
➢ 全体と部分を関連付けて、俯瞰して考える
もうね、無駄なところが一切ないすごい本ですよ。
タイトル:はじめての上流工程
著者:ひぐま流IT道場
発行元:Amazon