まとめ
三毛別羆事件を取り上げた「羆風」と、伝説の羚羊とまたぎとの戦いを取り上げた「飴色角と三本指」という二本立てのマンガ。いや、マンガでよかった。よかったのか?マンガだからこそ、自然の怖さと、賢さがよくわかる。作画は「釣りキチ三平」の矢口高雄さん。矢口さんでなければ描けない内容ですな。
この本を読んだ理由
夏休みに「羆嵐」を読もうとAmazonの中をうろついていたら、この本に出会いました。2作収録なので、ある意味お得。
仕事に活かせるポイント
謙虚であれ。尊敬を忘れるなってことですね。
目次
羆風
飴色角と三本指
感想
日本獣害史上最悪の被害をだした三毛別羆事件。北海道の開拓民を襲った羆の恐怖と、その羆と戦うために結成されたまたぎを通信にした討伐隊。この戦いを、もう一度読みたいなぁと思って、Amazonを散策中、この本に出会いましたよ。
なんと、マンガ。
むむむ。これは読まなければならない1冊。
矢口さんだからこそ描けた世界なのですな。ヒグマにおびえる開拓民の姿と、人間により住むところを奪われてしまったヒグマ。出会わなければ平和に過ごせていた両者の戦いと、想いと、悲しさが、コマというコマから伝わってきます。
さすがです。
そして、もう1作品の「飴色角と三本指」。
ヒグマがメインだったため、正直なところ、あまり期待していませんでした。しかし、こちらもハマってしまいました。
舞台は山形県七ヶ宿町。蔵王連山の南に広がる町。米沢や、蔵王に遊びに行くとき、いつも通る町なんですよね。よく知る町と、その町並みから見える山々で繰り広げられた羚羊とまたぎの戦いに。
人間と野生動物の戦いから感じられるのは恐れと尊敬。
動物の命を奪うということがどういうことなのか?がこの本からはよくわかります。