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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

 

著者:クレイトン・M・クリステンセン/ダディ・ホール/カレン・ディロン/ディビッド・S・ダンカン

発行元:ハーバーコリンズ・ジャパン

 

ジョブ理論まとめ

3回読んで、なんとなく理解できるようになったジョブ理論。人間は、ジョブを行って課題を解決するのだ。そのジョブをこなすために対価を払うのだ。そりゃ、ターゲティングもセグメンテーションも、重要なのだ。でもね、設定したターゲット内・セグメント内だけで完了するジョブはないのだ。ジョブはターゲットやセグメントをも横断して発生するし、生まれるし、見つかるのだ。購買とターゲティングやセグメンテーションに相関関係はあっても、因果関係はないということを肝に銘じておくことが重要なのだ。

 

ジョブ理論を読んだ理由読んだ理由

ジョブ理論について知りたかったので

 

ジョブ理論で仕事に生かせるポイント

ジョブには3つの軸がある

機能的

感情的

社会的

 

ジョブ理論の目次

この本を「雇用」する理由

第1部 ジョブ理論の概要

第1章 ミルクシェイクのジレンマ

第2章 プロダクトではなく、プログレ

第2部 ジョブ理論の奥行きと可能性

第3章 埋もれているジョブ

第4章 ジョブ・ハンティング

第5章 顧客が言わないことを聞き取る

第6章 レジュメを書く

第3部 「片づけるべきジョブ」の組織

第7章 ジョブ中心の統合

第8章 ジョブから目を離さない

第9章 ジョブを中心とした組織

第10章 ジョブ理論のこれから

 

ジョブ理論の感想

ジョブ理論。わかりそうでわかりにくいジョブ理論。従来型のマーケティングを聞きかじっただけだと「?????」となってしまう理論。ちゃんと、学んでいると「ユーザー起点でしっかり観察していくといいことなのよね」ということが、徐々に理解できてくる。もちろん調査は必要で重要なんだけれど、調査だけじゃすべてが決まらない。「相関関係は因果関係ではない」のはわかっているが、ほとんどの企業がこれに気づいていないってことなの。ひたすら調査しちゃうと、因果関係を明らかにしないで、相関関係ばかりに目が向いて死んでしまうの。

そうならないためのジョブ理論。

ジョブ理論とは何か?というと、顧客が解決したいこと。片付けるべきコト。これを見つけ出すことが重要。単純に顧客に聞いてもわからないということだ。

  • この人が達しようとしている進歩は何か。
  • 心に残っている状況は何か。
  • 進歩を達成するのを妨害障害物は何か。
  • 不完全な解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとっていないか。
  • この人にとって、よりよい解決策をもたらす商品・サービスの定義は何か。

このような観点から、顧客を観察しなきゃだめなのだ。

そうすると理解できてくる。ジョブとはプロセスであるということ。独立したイベントではなく、プロセスだということ。このプロセスを見附だ薄コトが何よりも重要なのだ。

「あーカスタマージャーにでいうところの”課題発見”ってやつでしょ?」なんて思ったりもするのだけど、それは半分正解で半分不正解。、特定の問題を苦労して解決するという形をとることが多いけど、それはひとつの形態にすぎない。「苦労や問題を伴わないジョブ」もあるのよ。

むむむ・・・むずかしい。

ジョブ理論が最も重視しているのは、「誰が」でも「どこで」でも「何を」でもなく、「なぜ」「どんな進歩を求めているのか」だ。

ここを見誤っちゃうと大変なことになる。そして、ここを軸に考えるとライバルは同じカテゴリに属している企業・サービスだけではない・・・ということがわかってくる。ここが重要。ターゲティングやセグメンテーションだけを見てたら死んでしまう。任天堂Wiiの開発をするときに「お母さんの不満」に目をつけたのと同じよね。ゲームを販売するということを考えて、従来型のターゲティングからプランを考えていたら、まずは出てこない。これはお母さん「ゲームをしっかり片付けたい」ってジョブから生まれたわけでして。

そう。こんなものお母さんに「どうすればゲームを買ってくれますか?」なんてヒアリングしたって出てこない。ジョブは作り出すのではなく、見つけ出すってのが何よりも重要ってコトなのだ。ジョブ理論は、数の多さや属性の大小ではなく、顧客の進歩を妨げる“障害”の種類と構造に着目することが重要になるっていうのもよくわかるのだ。

まぁ、そんな任天堂Wiiの話はこの本に出てこないけれどねw。出てくるのはイケアとかエアビーとか、ウーバーとか、Netflixとかなんだけどね。

 

無消費は、最も取り組みやすく、かつ画期的なイノベーションの源泉となりうる。 競争よりも「無消費との戦い」にこそ、大きな革新の可能性がある。

 

 

ここから私が思いついたのが任天堂Wiiの話だったのよ。

 

 

タイトル:ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

著者:クレイトン・M・クリステンセン/ダディ・ホール/カレン・ディロン/ディビッド・S・ダンカン

発行元:ハーバーコリンズ・ジャパン