発行元:日経BP
日経ビジネス 2023.08.21まとめ
残念なリスキリングの特集の次に生成AIの特集。そして、将棋連盟会長になった羽生善治さんのインタビュー。将棋界って、AIを利用しての練習も、AI相手の対局も、AI同士の対局もある世界。これぞ編集ですな。雑誌の面白さですよ。AIが一般的になった時代に何をすべきか?が、わかりますな。
日経ビジネス 2023.08.21を読んだ理由
週に一度の情報収集
日経ビジネス 2023.08.21で仕事に活かせるポイント
人間にしかできないことをやろう。
日経ビジネス 2023.08.21の感想
第1特集が「残念なリスキリング成果が出ない勘違い五選」、第2特集が「生成AIが鳴らした業務改革の号砲」そして、日本将棋連盟会長に就任した羽生善治さんのインタビュー。この流れが最高ですね。AIに踊らされた企業が、無目的にリスキリングをはじめる。仕事のできないオジサンたちに仕事を与えるための職業訓練的なリスキリングが大人気なわけですけど、そうやって仕事のための仕事のような仕事をこなすためのスキルを身につかせるのではなく、そういう仕事こそ生成AIにやらせればいいのに。そもそも日本の会社員は本も読まなく、勉強もしなくて有名なんだから、まずは本を読ませるところから始めよう。
そう考えると棋士って凄いよ。AIの脅威にずっとさらされながら、AIと戦わされることもあれば、AIを仲間に組み入れてAI相手に練習や研究を行ってもいる。将棋指しという職業は会社員なんかよりも圧倒的に長い歴史を持ち、会社組織よりも古い組織でありながらもAIをしっかりと使いこなしているわけですよ。人にしかできないことは人が行い、人はAIを使いこなす。仮説立てと仮説の検証方法の決定、そしてコミュニケーションと周りを巻き込む力。これらが、人間のやるべきことなのよね。
そんな今週号で他に面白かった記事はこれ。
「車産業にギガキャストショック」
溶かしたアルミ合金を高圧で金型に射出して整形する技術で車体を作りましょうという。テスラが採用し、中国車メーカーも採用し始めたギガキャストをトヨタも採用するという。当然だけど鉄を使わなくなり、溶接のラインも大幅に縮小することができる技術。たぶんEVよりも自動車産業の仕組みを大きく変えそうなかんじ。
そんな今週号を読んでいて読みたくなった本はこれ。