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なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか

 

著者:西野努
発行元:東邦出版

 

なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのかまとめ

我らが西野テクニカルダイレクターの本。書かれたのは2008年。浦和レッズにテクニカルダイレクター=TDとして戻ってくる10年以上前に書かれた本。10年の時間は長い。この間に変わったことはたくさんある。しかし、変わらないのはpride of URWAなんですよ。浦和を背負う責任。これ、土田SDが考えたコンセプトかと思いきや、違ったのね。もしかして、1990年代に浦和で長く戦った選手の共通認識が浦和を背負う責任なのかもね。どちらにしろ10年前に書かれた、未来の浦和を作る本だ。

 

なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのかを読んだ理由

浦和レッズが好きなので

 

なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのかで仕事に活かせるポイント

歴史を学べ。世界を学べ。そして、自分が置かれた立ち位置をしっかりと把握しろ。

 

なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのかの目次

chapter1 ビジネスとしてのサッカー
chapter2 浦和レッズのマネジメント
chapter3 ブランドとしての浦和レッズ
chapter4 海外クラブのブランド戦略
chapter5 これからの浦和レッズ

 

なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのかのまとめ

最近、ここ数年の浦和レッズには一本筋が通っている。今までは右に行ったり、左に行ったり、上に行ったり、下に行ったりしていたのに。出向社員が出向中だけなんとかすればいいという、そんな空気が蔓延している状態だった。

それをガラッと変えたのが西野TDなのだ。

国公立大学である神戸大から大卒新人として浦和レッズに入団した西野TD。それまでの代表歴もなければ、目立つ結果も出していない選手。スキルもフツーでフィジカルもフツーであった西野選手であったが、日本代表候補に選ばれるまでプロ選手としてスキルが伸びた。

それを実現させたのは地頭力だ。

なので、引退後、S級ライセンスを取らずに、MBAをとった。それも日本の大学でなく、イギリス・リバプールの大学院で。

そんなアカデミックの場で鍛えられたスポーツビジネスの視点で書かれた浦和レッズJリーグの解説書。そりゃあ、アメリカ的なスポーツエンタメを目指すリーグと、ヨーロッパ的なスタジアムを目指す浦和レッズじゃ、相容れないよな。しかし、ぶっちぎりの集客力を誇っているのは浦和だよなぁ。金がなく、NFLのようやエンタメ空間を作れないなら、浦和のやることを真似ればいいのに、と素直に思う。

ただ、リーグとしてはそれが許せないのだろうな。

コンセプトのないチーム戦略と、目まぐるしく変わる監督。そして、監督が変わるたびにリセットされる戦術。これを西野TDは変えようとしてるんだよな。

そして、それは10年前からおもっていたことなんだ、と思うわけですよ。

 

 

タイトル:なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか
著者:西野努
発行元:東邦出版