著者:リード中村屋ヘイスティングス/エリン・メイヤー
発行元:日経BP
NO RULESまとめ
イーロン・マスクがTwitterを買収し、かなりハードコアな人事制度を持ち込んで会社を改革しているわけです。で「イーロンには血も涙もない」って騒いでいる人もいるわけですが、そんなイーロンよりもハードコアでかつ社員に自由と責任を求める会社があったのですよ。その名はNetflixt。伝統的な日本企業のような統率はない。その代わり、自分の頭で考えて動かない奴に居場所はない。それも、優秀じゃなければ居場所はない。たぶん、日本企業に必要な処方箋はこの本にかかれているのだ。できるできないではない。やらないとだめなのだ。
NO RULESを読んだ理由
仕事に自由をもとめたいので
NO RULESで仕事に活かせるポイント
これからの職場に求められるのはオーケストラ的な組織じゃなく、jazzバンド的な組織なのだ。ミュージシャンは曲全体の構造を理解しつつ、自由に即興やリフオフをしながら最高の曲を作り上げる。社長という指揮者を向いているオーケストラ的な組織に未来はないのだ。
NO RULESの目次
section1 「自由と責任」のカルチャーへの第一歩
section2 「自由と責任」のカルチャーへの次の一歩
section3 「自由と責任」のカルチャーの強化
section4 グローバル企業への道
NO RULESの感想
動画配信企業としては世界ナンバーワンのNetflixt。しかし、最初から動画配信をビジネスにしていたわけではなく、会社設立当初はDVDレンタルビジネスの中心であった企業なのだ。そして、レンタルビデオ&DVD の世界にはブロックバスターというモンスター企業があったのだ。
そんなモンスター企業を打ち破り、動画配信企業のなかでは圧倒的なナンバーワンになったNetflix。その秘訣がしっかりと書かれている。そして、その内容はイーロン・マスクが優しい人に思えてくるくらいに厳しい。
いや厳しいけれど、羨ましい。
自由と表裏一体の責任。いつ解雇されるかわからないけれど、そんまぴりつく状況でハイパフォーマンスを出し続ける世界。やばいな、私はこういう世界を求めていたのかもしれない。
凡庸なメンバーにてがかかり、管理職は最高のメンバーに時間をかけられなくなる
凡庸なメンバーが議論の質を低下させ、チーム全体のIQが下がる
他のメンバーが凡庸な二人に仕事の方法を合わせるため、効率が下がる
最高の環境を求める社員が転職を考えるようになる
社内に凡庸でもかまわないというメッセージが伝わり、状況はさらに悪化する
だから、私もマネージャーをやっているときに「凡庸なメンバー」のクビを切ることができたらとおもう。そんなメンバーをフォローし続けたら、私は倒れたしな。
そうなんだよ。
この情報化時代にあって「何時間働いた」はじゅうよではなく「何を達成したか」が重要なんだよな。凡庸なメンバーに限って働いた時間を成果としてアピールしてくるんだよな。
凡庸な人材二人よりも、仕事ができるヤツ一人なんだよな。
私の今目の前にある問題が「仕事が得意じゃないくせに、権利だけ主張してくるヤツ」の取り扱いをどうするか?なので、そこにばかり芽がいってしまうけれど、この本には組織や会社をスピーディーに大きくする方法がしっかりと書かれているんだよな。ただ、リーンスタートアップのように、みんなからもてはやされることはないけれど。
タイトル:NO RULES 世界一「自由」な会社、Netflix
著者:リード中村屋ヘイスティングス/エリン・メイヤー
発行元:日経BP