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SmartCity5.0 地方創生を加速する都市OS

 

著者:アクセンチュア=海老原城一、中村彰二郎
発行元:インプレス

 

SmartCity5.0まとめ

会津若松が行っていることは、IT土方と言われている日本的なSIerと手を切るための、壮大な社会実験なのだな。向いているのは住民じゃなく、SIerだった。重厚長大な仕組みを作り、保守でお金をチューチューする時代は終わったってこと。ベースを構築し、その上に自治体や、その自治体に属する企業や大学が、その地域にあった仕組みを作るってことなんだよな。

 

SmartCity5.0を読んだ理由

自治体のDXをしりたかったので

 

SmartCity5.0で仕事に活かせるポイント

アジャイル開発なんだよな。それぞれの要望にあわせて、必要なときに必要なサービスを追加していく。RFPがあって、ウォーターホールで作っていく時代は終わったんだよ。

 

SmartCity5.0の目次

Chapter1 地方都市が抱える課題の共通点とSmartCity
Chapter2 SmartCity AIZUの実像
Chapter3 SmartCity5.0が切り拓くデジタルガバメントへの道程
Chapter4 世界に見るSmartCityの潮流
Chapter5 【対談】会津若松の創生に賭ける人々

 

SmartCity5.0の感想

企業と同じなんだよな。なぜ、それを選ぶのか?競争優位はなんなのだ?バリュープロポジションはなんなのか?が、これからの地方自治体には必要になる。

でもね、そういうことは今までもやってきた。

 

たとえば行政が工場用地を造成して土地を無償貸与したり、3年間の固定資産税をゼロにしたり、さらには、「この地域では月収20万円ほど出せば人を雇えます」などと熱心にアピールする担当者さえいる

 

もう、高度経済成長というか、明治維新以降のやり方と同じ。ここは満州で若き通産官僚の岸信介が計画経済をはじめるのか?ってかんじだわ。

もう、そうじゃない。製造業だけでは食っていけない。少子高齢化が進み、社会福祉に金がかかる。けれど税収は減る。

そんな状況にあって、行政を効率化させ、住民に便利さを与えるための壮大な社会実験なんだよな。そして、その社会実験が成功し、旧来的な日本のSIerが焦っているわけですよ。その自治体だけの独自仕様、独自カスタマイズは毒でしかないことがバレたからね。

 

 

タイトル:SmartCity5.0 地方創生を加速する都市OS
著者:アクセンチュア=海老原城一、中村彰二郎
発行元:インプレス