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決定版 日本の喜劇人

著者:小林信彦
発行元:新潮社

 

 

決定版 日本の喜劇人のまとめ

この本は永久保存版だ。日本の喜劇人、コメディアンの歴史を綴った本だけれど、それはそのまま日本の文化史になっている。舞台からラジオ、映画、そしてテレビに。演じる空間は代わりながらも、その筋は変わらない。欽ちゃんや、ドリフ、ベンジャミン伊東で笑っているだけじゃなかったんだよな。

 

決定版 日本の喜劇人を読んだ理由

日本のコメディアン、喜劇人の歴史を知りたかったので

 

決定版 日本の喜劇人で仕事に活かせるポイント

日記って重要なのですね

 

決定版 日本の喜劇人のもくじ

第一章 古川緑波
第二章 榎本健一
第三章 森繁久彌の影
第四章 占領軍の影
第五章 道化の原点
第六章 醒めた道化師の世界
第七章 クレイジー王朝の治世
第八章 上昇志向と下流志向
第九章 大阪の影
第十章 ふたたび道化の原点へ
第十一章 藤山寛美
第十二章 日本の喜劇役者・再説
最終章 高度成長のあと
日本の喜劇人2
第一部 植木等
第二部 藤山寛美
第三部 伊東四朗

 

決定版 日本の喜劇人の感想

コメディアン、喜劇人というのは奥の深い人々なのですよ。真面目に面白いことを考えて、真剣に人を笑わす。このすごい矛盾したタスクをこなしているのが、コメディアンであり、喜劇人であるという。

 

コメディアンと喜劇人の違いは本書に出てくるので、詳しく知りたい人はそちらを。

 

ロッパや、エノケンはもちろん、フランキー境、森繁久彌クレイジーキャッツてんぷくトリオドリフターズ藤山寛美。「あ!知ってる」という人が次々と紹介される。ロッパにも、エノケンにも、クレイジーにも、いかりや長介にも会ったことのある著者評論は面白い。

 

そして、気がついた。

 

お笑いは西と東だけじゃなかったんだよ。東京の中でも、浅草、有楽町、新宿では舞台の質が違ったんだよ。笑いの質が違ったんだよ。小屋も違えば、お店も違うし、足を運ぶ客も違う。その差が笑いの差を産んだんだよな。

 

街が均質になったから、笑いも均質になってしまったいまの時代じゃ理解できない話だ。新型コロナによって志村けんがなくなったという事実も知っている、著者はなんと思っているのだろう?

 

 

タイトル:決定版 日本の喜劇人
著者:小林信彦
発行元:新潮社