著者:叶清ニ
発行元:復刊ドットコム
まとめ
日本のアニメーション、ジャパニメーションと言ったらクール・ジャパン政策のど真ん中にあるコンテンツ。その誕生期と成長期を支えた職人、いや、勇者を紹介してくれる本。新たな分野を切り拓くって、カッコイイな。
この本を読んだ理由
表紙に描かれる宮崎駿(ジブリではない)にやられました。ジブリ以前の作品が大好きです。
仕事に活かせるポイント
新たな分野を切り拓くのに必要なのは高い志と、志を同じにする仲間と、事務処理能力だな。
目次
感想
連続テレビ小説「なつぞら」というのがありました。広瀬すずさんが演じた主人公の奥原なつさんの、モデルになった方がアニメーターの奥山玲子さんです。そんな奥山玲子さんの旦那さんが、小田部羊一さん。番組では中川大志さんが坂場一久さんとして演じていましたね。そして、二人の上司・下山克己さんを演じたのが、麒麟の川島明さん。この下山克己さんは、元警察官の異色のアニメーター大塚康生さんです。
そうです、この本には「なつぞら」のモチーフとなった伝説のアニメーターの方々が紹介されているのです。
1960年代、漫画と並びどベンチャー状態だったアニメの世界で、新たな時代を切り開いていった方々の姿に迫る一冊。
ジブリ作品も、庵野作品も、京アニ作品も、この本に取り上げられるようなレジェンドがいなければ、生まれなかったんだよな。
そして、わたしは大塚康生さんの世界にやられていたんだなぁ、と再確認。
「ルパン三世」はもちろん「パンダコパンダ」「未来少年コナン」「じゃりン子チエ」は大好きです。そして、大塚康生さんは大のジープマニアで「ワイルドウィリー」のデザインも担当したんですよね。
私の子供時代がギュッと凝縮されている本です。
そして、本書に何度も出てきていますが、やりがい搾取で、夢を持った若者を使い捨てるような、大量生産アニメは辞めてほしいですよ。