著者:桑原晃弥
発売元:大和出版
目次
はじめに
CHAPTER 1 PLAN どこにでもある課題から、どこにもない計画を
立てる
計画に時間をかけるのがトヨタ式
01 問題の「真因」をつかめ。表面的な対処は意味がない
02 「なぜ」をくり返せ。疑わないと思考が止まる
03 あらゆる可能性を考えよ。仕事では「あり得ないこと」が
起きる
04 立案を急ぎすぎるな。スピードアップは実行段階から
05 「外」のせいにしない。「内」を変えることがPDCAの
目的
06 案は三つ以上出せ。「最善」は比べてこそわかる
07 異論を求めよ。異論に対処する中で計画が磨かれる
08 難局を喜ぼう。大きな挑戦、大きな成長の好機だ
09 感情を共有する。方針の共有だけでは不十分
10 「計画の大義」を示せ。希望なき計画では人は動かない
CHAPTER 2 DO 「今日とりあえずやる」のは最善の困難克服法
実行こそがPDCAのエンジン
01 とにかくやってみよ。やらないと臆病になる
02 「今日やる」にこだわれ。その責任感を周囲も支援する
03 「わかった」と安易に言うな。実行したあとで言う
04 実行は順調な時に。不調になると手が限られる
05 人にムリを強要しない。動くまで粘り強く説得する
06 小さく始めて大きく育てよ。一気にやると反対が増える
07 PDCAを見える化せよ。みんなの関心が実行の力になる
08 手を動かせ。口先だけではサイクルは回らない
09 チームメートをもっと大事に。絆の強い組織が最も強い
10 熱意を示そう。本気の人には誰も逆らえない
11 タイミングを逃すな。時には失敗覚悟の前進も必要
CHAPTER 3 CHECK まずまずの結果が出た時に一番多くの問題が
見つかる
チェックは必ず現地現物で行う
01 小さな変化を見逃すな。チェックとは微調整だ
02 柔軟に動け。計画通りがベストとは限らない
03 現場から目を離すな。PとDのズレがわかるまで観察する
04 目的に沿っているかを見る。ラクな手段に走っていないか
05 平均や率を過信するな。改善点は個別の数字から見つかる
06 成功した時ほど精査せよ。勝利の中にも問題は多くある
07 悪い情報を伝えた人を免責せよ。データの加工や隠蔽を防
ごう
08 挑戦的な失敗は評価する。何も変えない「行動」は無価値
09 時には「やめる」決断も大事。回せるサイクルは他にもあ
る
10 自己満足に陥るな。PDCAにこそお客様目線が必要
CHAPTER 4 ACTION ギクシャクしたら前工程と後工程を見る
「この手があった!」に気づく技術
01 非常識な改善も考えよ。奇跡がそこから始まる
02 成功に安住しない。PDCAは上を求め続けるサイクル
03 みんなを巻き込め。参画意識も高まる
04 大局観を持て。部分改善を全体改善につなげよう
05 当事者意識を高めよ。他人事意識では成果は出ない
06 積み重ねる工夫をせよ。大改革にやがて手が届く
07 天才の凄さを取り入れろ。スキルに分解すれば凡人にも可
能だ
08 個人ワザに頼るな。大切なのはその他大勢の能力アップ
CHAPTER 5 FOLLOW 成果を互いに共有して組織の競争力を伸ば
す
フォローはあくなき成長をもたらす
01 成果を全体に広げる。自己完結でサイクルを閉じない
02 あらゆる成功例をフォローせよ。それに自分の知恵をプラ
スする
03 今日の成功を最高と思うな。「もっと」を求めてこそ大成
する
04 「教えた」で終わるな。人づくりとはフォローし続けるこ
と
05 失敗のレポートを書こう。新たな挑戦の教科書になる
06 短気を起こすな。忍耐強く見守るのもフォローだ
07 成果が出たら仕組みづくりに進む。一段上のサイクルを回
そう
08 達成しても休むな。到達点を出発点にする人が勝ち残る
感想
著者は元トヨタの社員…ではなく、トヨタ生産方式を追い続けている経済・経営ジャーナリスト。
あ。。。う。。。
という気がしなくもないですが、トヨタ式といいますか、トヨタの考え方がわかりやすく、かつしっかり書かれている良い本なのですな。
ちなみに+FのFとは東富士研究所のFではなく、フォローのFだとな。
トヨタの考え方がキャッチフレーズのようにまとめられているので、それを覚えておくだけでもよい。
じゃあ、どんなキャッチフレーズが刺さったかというと、こんな感じ。
外のせいにしない。内を変えることがPDCAの目的。
そうだよな、何でも外部環境のせいにしている人って、駄目なんだよな。で、そういう人って失敗は他人のせいだけれど、成功は自分のおかげなので、成長しないのよね。
案は三つ以上出せ。最善は比べてこそわかる。
いわゆる、プランBなんだよな。プランBがなきゃ駄目なのよね。
異論を求めよ。異論に対処する中で計画が磨かれる。
これはあらゆる方向から案を叩けということなのですな。
感情を共有する。方針の共有だけでは不十分。
冷静さ、ロジカルであるだけじゃ駄目なんだよな。
「計画の大義」を示せ。希望なき計画では人は動かない。
冷静さ、ロジカルであるだけじゃ駄目なんだよな。。。って、上に書かれていることと同じなんじゃなかろうか?
熱意を示そう。本気の人には誰も逆らえない。
これもそう。冷静さ、ロジカルであるだけじゃ駄目なんだよな。。。って、上に書かれていることと同じなんじゃなかろうか?
タイミングを逃すな。時には失敗覚悟の全身も必要。
全部成功するわけじゃないのだから、失敗することもあるのよ。ただ、その失敗は意義あるものとする必要があるってことなのだよね。
成功した時ほど精査せよ。勝利の中にも問題は多くある。
勝って兜の緒を締めよとか、「勝ちに不思議の勝ちあり・負けに不思議の負けなし」ですな。
「教えた」で終わるな。人作りとはフォローし続けること。
もう、山本五十六の世界ですな。やってみせ言って聞かせてさせてみてほめてやらねば人は動かずですなぁ。
失敗のレポートを書こう。新たな挑戦の教科書になる。
これも「勝ちに不思議の勝ちあり・負けに不思議の負けなし」ですな。
トヨタのPDCA+F 世界No.1企業だけがやっている究極のサイクルの回し方
- 作者: 桑原晃弥
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2016/10/20
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