著者:アンドレアス・ベルナルド
発行元:柏書房
目次
序
1.多層建築のイメージ
2.1854年ニューヨーク
3.エレベーター事故
第1章 裂け目——エレベーターによる垂直の構築
第2章 階 屋根裏部屋からペントハウスへ——エレベーターと建物の垂直秩序
第3章 インターフェイス——制御技術
第4章 内装 エレベーターボックス——親密性と匿名性の交錯点
感想
えええ?
欧米では、高層マンションほどスラム化しているんじゃなかったでしたっけ???という話を聞いたことあるんですが。
だから、国内でタワマンを買うのはいかがなものかと。。。という記事も読んだことあるしね。
でも、本書の内容は違いました。
サブタイトルは「近代都市はエレベーターが作った」ですな。
教会や、城郭の塔とは違う、高層建築物であるビル。それは商業施設であったり、業務スペースであったり、居住スペースであってたりと。
螺旋状であったり、曲がっていたりする階段とは違い、直線であることを求められるエレベーターはその存在が建物の形(中身を含める)を決めたり、生活様式を決めたりした。
世界で初めて人が乗るエレベーターを開発したオーチスの話とともに、二十世紀初頭の文化を振り返る。
アメリカと、ヨーロッパでは、求められるものが違ったのよ、と。
でも、ワタシは高所恐怖症だから、高層建築物より、平屋が好き。高速のエレベーターに乗っているだけで、泣きそうになる。
しかし、文化をこうやってかいせつするというか、こんな切り口で近代化を解説してくれるなんて、素敵すぎる。

金持ちは、なぜ高いところに住むのか―近代都市はエレベーターが作った
- 作者: アンドレアスベルナルト,Andreas Bernard,井上周平,井上みどり
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2016/05/01
- メディア: 単行本
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タイトル:金持ちは、なぜ高いところに住むのか?
著者:アンドレアス・ベルナルド
発行元:柏書房
オススメ度:☆☆☆(ためになるね)