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マーケティングのデジタル化 5つの本質

著者:横山隆治、簗島亮次、榮枝洋文
発行元:宣伝会議

 

まとめ

デジタルカメラマーケティングとはマーケティングプロセスのデジタル化なのですよね。Web広告や、アプリによるマーケティングというのはその手段に過ぎないと。だから、普段から、昔から、ちゃんとマーケティングしていなければ、どんなツールを入れても成功しないんだよな。そこは重要。そのことを、いきなり冒頭で教えてくれる良書ですな。しかし、この本を読んで、わたしは「デジタル」の正しい定義がわからないということに気がついた。

 

この本を読んだ理由

仕事で少しでもデジタルマーケティングに関わっているのであれば、読まなければだめでしょう。

 

仕事に活かせるポイント

どんなツールを入れても、それを使いこなす人間がちゃんとしていなければ成功しないですよ。データだけでは、意味がないのですよ。この2つはすぐにでも仕事に活かすことが出来ますね。

 

目次

はじめに
考え方編
第一章 成果をだすなら、まず「アナログ施策のデジタル化」
第二章 「プランを実行する」から「運用して最適化」へ
ジッセンヘ
第三章 データ・ドリブン・マーケティングの実践
第四章 データ・ドリブン・マーケティングと「DMP」の活用
第五章 オフライン施策も最適化する新時代の「DMP2.0」とは
おわりに

 

感想

この本はデジタルインテリジェンスのお二方と、インティメート・マージャーの社長による共著です。日本のデジタルマーケティング最前線で体を張っている方々のお話。どれだけ激しいことが書かれているのか?と、思いきや、そんなことはなかった。

 

ベーシックなことをきっちりとやりましょうよ、というお話ばかり。

 

だからこそ、逆に凄みを感じる。やれ、DMPだ、MAだ、パーソナライズだ、レコメンドだ、いろんな単語が飛び交っているデジマ界隈ですが、それらって手段だよね、と。本質じゃないよね、と。マーケティングをきっちりしていなければ、どんなツールを入れても成功しないよね、と。

 

おっしゃるとおりでございます。

 

なので、タイトルにもある5つの本質、その最初は「アナログ施策のデジタル化こそが本丸」と書かれているわけですな。

 

その1 「アナログ施策のデジタル化」こそが本丸
その2 「ブランド単位のまとめ」から「消費者IDベースのマーケティング」へ
その3 「事前のプランを実行する」から「運用して最適化する」へ
その4 「デジタルマーケティングに必要なスキル」の要件定義をする
その5 「新たなディストリビューターパイプ」となるDNVB

 

その1だけでなく、その2も、その3も、至極まっとうなことですよね。デジタル広告なんて運用して効率を上げていくのだから、最初のプランで確からしさとか求められても困っちゃうんだよね。最初が一番効率悪いのがデジタル広告なんだもの。

 

ところで、DNVBってなんだ?という話なのですが、これはDigitally Native Vertical Brandの略称らしい。「BONBOS」の創業者アンディー・ダンさんが作った言葉で「デジタルネイティブ」で「バーティカル産業に特化」し、「ブランドを育む」事業のことなんだと。

 

うう・・・バーティカル産業って意味がわからんぞ。Verticalは垂直って意味だから、垂直産業ってことか?

 

vertical market(または単にvertical)は、特定のニーズをもった似たような業種、顧客のグループを指します。vertical marketは、大きな産業の一部(ニッチ市場)であることが多いです。このような市場の例としては、POS端末の市場などがあります。

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らしいぞ。

うむ。。。

 

まぁ、アナログで行われてるマーケティング自体をしっかり行っていないとだめだと。アナログ施策のデジタル化だと。ところで、デジタルってどういう意味だ?ここでいうデジタルとは情報をとびとび(=離)の値による符号にして表すこと。なのか?

 

いつも使っている「デジタルマーケティング」という単語自体、わたしはよく考えずに使っていたということがわかったわ。

まずはそこからだな。