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逆風に向かう社員になれ

 

著者:宮原博明

発行元:学研プラス

 

逆風に向かう社員になれまとめ

日本最大級の出版社であった学研が倒産寸前にまで追い込まれてしまい・・・そんな学研をV字回復させた社長である著者の本。防衛大学出身の異色の社長は、営業でも、マーケティングでもなく、戦術で会社を復活させた。その物語が本人によってしっかりと書かれている1冊。

 

逆風に向かう社員になれを読んだ理由

学研がきになったので

 

逆風に向かう社員になれで仕事に活かせるポイント

「戦略」とは「STORY」。主に外部環境のトレンドを知ることであり、たとえば「少子高齢化の進行に伴い、国内で増加する高齢者向け市場へ、教育は、子どもが増える海外へ進出する」などと方策を決定することを指す。同時に戦略は「戦いを略る」ことであり、いかに戦わずして勝つかも求められる。だから、競合が存在しない領域、いわゆるブルーオーシャンを模索することも重要である。

次に「戦術」は、「CASTING」。文字通り「戦いに勝つための術」おことである。先の例なら「この地域にはリソースを投入し、あの地域では減らす」と決めることがそれに当たるが、加えて、それを実行できる「人」を選任する(CASTING)が最も重要だ。

そして最後の「戦闘」は「TEAM SPIRIT」。ライバル会社に打ち勝って、どんな商品をどのように販売するかを考えることを指す。そのためには、編集制作、販売営業といった各部門の総合的な展開が重要となる。

 

逆風に向かう社員になれの目次

若き社員へのメッセージ

何のために仕事をするのか

つねに原点を意識し、ピンチに立ち向かえ

学研の未来を輝かせるために

 

逆風に向かう社員になれの感想

学研と言えば、私のような四十代後半のおじさんにとっては「学習」と「科学」なのですよ。でもですね、「学習」も「科学」も、すでにないのよ。経営危機になってしまい、書籍離れもあわさって、廃刊になってしまったのですよ。

そう。日本最大級の出版社であった学研は、倒産の危機に瀕していたのですよ。

そんな学研の社長に就任し、V字回復させたのが本書の著者。

どうやって、学研をV字回復させたのか?という話と、著者の半生が記されているのですけれど、個人的にはV字回復の話よりも、高校時代・防衛大学時代の話、そして学研に地域採用されてつまはじきモノであった時の話が良かったです。

やはり、軍事的な情報というか、軍隊によって磨かれた経験、いや、学術って言うのはすごいんだな・・・とおもうわけです。なので、軍事教本と、野中郁次郎先生の本をたくさん読もう。歴史群像を定期購読しよう。

そして、この考えを今後使おう。

 

軍隊では一つのミッションに対して5通りの戦術を練る。そして、それがうまくいかなかったときのために、それぞれの戦術に対し、4通り、3通り、2通りと戦術を細分化していき、合わせて120通りの戦い方を想定することになる。

 

 

 

タイトル:逆風に向かう社員になれ

著者:宮原博明

発行元:学研プラス