著者:暇空茜
発行元:KADOKAWA
ネトゲ戦記まとめ
時の人、暇空茜のデビュー作…でいいのかしら?あっち側の人の妨害でアニメイトでの販売が見送られた本ですけど、フツーに買えます。そして、この人と裁判という喧嘩しちゃダメだということがよく分かる。ゲーム会社に勤務していた&経営に携わっていた時代の話から、裁判に勝つまでの話が、事細かに書かれている。でも、きっと裁判はコレよりも細かいやり取りが行われたのよ。そりゃな、この人が裁判で全面敗訴するなんてなかなかないわけだなと、思えるわけです。この本、法律学科の学生におすすめですよ。
ネトゲ戦記を読んだ理由
暇空茜が気になるので
ネトゲ戦記で仕事に活かせるポイント
調子のいいことを言う奴は信じるな。裁判は細かい証拠の積み重ねが何より重要
ネトゲ戦記の目次
第一部ネトゲ編
第二部起業編
第三部裁判編
ネトゲ戦記の感想
公金チューチュー事件といいますか、裁判といいますか、そのへんの中心人物である暇空茜。色んな裁判やら住民監査請求やらを使って社会の闇を暴いている人です。けど、この人はもともと凄腕ゲーマーであり、ゲーム開発者であり、ゲーム開発会社の経営陣だったわけですよ。つまり、今の姿と全く違う。ん?違わないか?
大好きなゲームの世界に生き、ゲームの世界で生活し、ゲームの世界に全てを奪われそうになった男。しかし、きっちりと取り返すのですよ。裁判というリーガルバトルで。本書のメインはリーガルバトル発生までのイザコザと、リーガルバトルそのものなのですよ。リーガルバトルの描写がすごいの。まるで、ジュリストか?と言うくらいにこまかい。ジュリストは読み物としてクソつまらないけど、ネトゲ戦記は文章として、ものすごく面白いのは違うけどね。
現在進行系で起きている公金チューチューな話は一切出てこないけど、公金チューチューな話で必ず出てくる裁判と暇空茜の向き合い方はよくわかる。
この人、天才だわ。
小さい頃から死ぬことを極度に恐れている生活を送っているので、暇空茜が自殺をしたら、まぁ、そういうことなんだろうな、と思うわけです。そして、この人が送る日常生活の中で「自殺に見せかける」のは、ほぼ不可能なんだろうな、ということもよくわかるわけです。
ほんと、すごい人だわ。
タイトル:ネトゲ戦記
著者:暇空茜
発行元:KADOKAWA