WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

著者:中沢康彦
発行元:日経BP

 

 

星野リゾートの教科書のまとめ

ひと味違った旅行体験を提供してくれる星野リゾート。個人的に大好きなホテルチェーンの1つです。ん?ホテルチェーンなのか?旅という出来事に最適な体験を提供してくれる会社だよな。軽井沢の老舗旅館が、どうやってホテルチェーンのトップランナーに躍り出たのか?その秘訣は教科書にあったというのが、本書の伝えたかったこと。車輪の再発明を辞めうよってはなしですな。理論と実践がぎっしりつまった会社経営の強化その使い方を教えてくれる1冊ですね。

 

星野リゾートの教科書を読んだ理由

星野リゾート躍進のポイントを知りたかったので

 

星野リゾートの教科書で仕事にいかせるポイント

先達の教えをしっかりと守ることですね。

 

星野リゾートの教科書の目次

第1部 星野佳路社長が語る 教科書の生かし方 定石を知り、判断ミスのリスクを最小にする
第2部 教科書通りの戦略 難しそうに見えて、実は効果的である
第3部 教科書通りのマーケティング 「やるべきこと」をやり切れば、すべてが変わる
第4部 教科書通りのリーダーシップ すぐに成果は出ないが、必ず成果は出る
第5部 教科書通りに人を鍛える 「未経験者歓迎」で成長できる理由

 

星野リゾートの教科書の感想

星野リゾートのホテルは、どこも好きですよ。ホテル以外、ゲレンデも、旅館も好きです。だって、心地よさと楽しさが同居していますからね。

そんな空間を星野さんはどのように作ったのか?軽井沢の市に千旅館に生まれ育ったから、天賦の才だったのか?

そうじゃないのですよ、ということがこの本ではわかります。

星野さん、数多くの教科書を用いてビジネスを行っていたのですね。そのケーススタディと、教科書の生かし方を、本書は教えてくれます。

教科書を使えって星野さんは力強く訴えます。

 

私が教科書通りの経営を実践しているのは、経営判断を誤るリスクを最小にしたいからである。

 

 

教科書通りに判断したにも関わらず成果が出ないときもある。しかし、それでも最初の一歩としてはただしく、そこから戦術を調整すればいい。何の方法論も持たずに飛び出すのに比べて、教科書に従えばはるかにリスクを減らせるのだから、まず教科書通りやってみる。それが大切だと思う

教科書を用いて経営をするメリットは中小企業の方が大きい。

 

1つは、教科書の内容を社内に浸透させやすく、理論に沿った方向転換もしやすい点だ。中小企業は規模が小さい分、小回りが利く。社長が「この教科書通りにやってみよう」と方針を決めたら、その方向に向かって会社全体を動かすことができる。
もう1つは、経営リスクを減らす意義が大きい点だ。中小企業は大企業に比べて体力が乏しく、経営環境の変化を受けやすい。経営判断にミスがあったとき、大企業ならば組織全体で吸収できるかもしれない。しかし、規模の小さい会社では、経営判断のミスによって経営はたちまち不安になる。

どういう本を選べばいいのか?選ぶべきなのか?も、星野さんは教えてくれます。

 

むしろ私が注目するのは、書棚に1冊ずつだけ置いてあるような本だ。こうした本は流行の波を乗り越えて、体系化された理論として生き残り、定石として一般的に認知されたことを示している。私はこういう古典的な理論の中にこそ、経営に役立つメッセージがあると実感している。だから、棚に差された本をじっくりと見る。

 

星野さんが教えてくれる教科書となる本の読み方。

 

教科書にする本が決まったら、さっそく読み始める。選んだ本を教科書として生かすにはしっかり読み、内容をすべて理解しておく必要がある。1行ずつきちんと理解しながら読み、わからない部分を残さない。



1回読んだら終わり、という読み方ではいけない。この点も読み物と派違う。せっかく見つけた教科書は、実践するためのマニュアルとして、何度でも読む。わからないことがあったときには、必ず読み返す。

 

教科書の実践の仕方を、こうやって教えてくれます。

教科書に沿って経営判断した結果、すぐに良い結果が出始めた時もあれば、成果が現れるまで工夫を繰り返し、時間を必要としたケースもあったが、私が過去に選んだすべての教科書はみちしるべとして役に立った。
自分の直感力を信じられない時に、教科書は自らの経営判断の根拠となり、自信を持って頑張る勇気を与えてくれるのである。

古典からしっかりと学ぶという姿勢、私も見習おうと思います。

 

 

タイトル:星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則
著者:中沢康彦
発行元:日経BP