WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ハイパーインフレの悪夢 ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する

著者:アダム・ファーガソン
発行元:新潮社

 

 

ハイパーインフレの悪夢のまとめ

この本に再注目が集まったのは2008年のリーマンショック後の出来事。リーマンショックに端を発する不景気をなんとかするためにばらまかれたお金。このままじゃ戦前のドイツのようになっちゃうよと言うことで、世界中でブームになりました。それから10年以上。新型コロナによって傷ついた経済を何とかしようと、またばらまかれた現金。そして発生した株価の上昇。そして、物価の上昇。むむむ。この状況って1920年頃のドイツに似ているんじゃないか?と思うわけですよ。

 

ハイパーインフレの悪夢を読んだ理由

コロナ対策による金融緩和がインフレを巻き起こすと思っているから

 

ハイパーインフレの悪夢で仕事にいかせるポイント

歴史に学ぼう

 

ハイパーインフレの悪夢の目次

第1章 金を鉄に
第2章 喜びなき街
第3章 突きつけられた請求書
第4章 10億呆け
第5章 ハイパーインフレへの突入
第6章 1922年の夏
第7章 ハプスブルクの遺産
第8章 秋の紙幣乱発
第9章 ルール紛争
第10章 1923年の夏
第11章 ハーフエンシュタイン
第12章 奈落の底
第13章 シャハト
第14章 失業率の増大
第15章 あらわになった傷跡

 

ハイパーインフレの悪夢の感想

第1次世界大戦の賠償金を支払うために、紙幣をたくさん刷ったからインフレになったんだよ。なんてことを、高校の世界史の授業で学んだわけですよ。でも、インフレは、戦争中から始まっていたんだね。

戦争経済を支えるために擦りに刷られた紙幣。紙幣はそのままお金になるからね。

でもね、紙幣が増えれば増えるほど、お金の価値は下がるんだよ。

お金の価値が下がり続けると、紙幣を刷り続けなきゃダメなんだよ。

この自転車操業が、ある程度きれいに回っていると「不景気になった」とか「貨幣価値が下がった」なんて思わないんだよ。

ただ、物価が上がったって、思うようになるんだよ。

おっと、やばいな。

勢いがついたら止まらない。

紙幣を刷るキャパシティがなくなってしまうまで、紙幣を刷り続けるという面白い現象が起きる。

なんだろう。。。MMT理論の未来がここにあるように思えてしょうがない。

GOLDをある程度、ポートフォリオの中で積んでおこう。

 

 

 

 

タイトル:ハイパーインフレの悪夢 ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する
著者:アダム・ファーガソン
発行元:新潮社