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ザ・トヨタウェイ 実践編上

著者:ジェフリー・K・ライカ-/デイビッド・マイヤー
訳者:稲垣公夫
発行元:日経BP

 

まとめ

ザ・トヨタウェイの内容を実務に落とすための本ですな。トヨタウェイ自体が武士道のように深い話なので、日本のよくあるビジネス書のように「これやればOK」的なつくりにはなっていない。そりゃ、トヨタ生産方式にはいろんなツールがありますよ。でも、そんな表面的なものを真似してはダメだということだ。

 

この本を読んだ理由

トヨタ生産方式といいますか、トヨタウェイに興味があるので、読んでみました。

 

この本の目次

第1部 トヨタから学ぶ
第1章 実践編を出版する背景
第2部 会社はなぜ存在するのか?
第2章 会社の目的を定義し、それに基づいた実践をはじめる
第3部 会社全体にリーンプロセスを確立する
第3章 ムダ取りへの道のり
第4章 最初に工程を安定させる
第5章 つながった工程の流れを作る
第6章 標準化した工程や手順を確立する
第7章 平準化でウサギではなく亀のようになる
第8章 ラインを止めて問題解決を図る文化をつくる
第9章 技術を人やリーンプロセスにあわせる

 

感想

この本のベースになったのは「ザ・トヨタウェイ」でして、そちらには「実践」が付きません。世界最強の製造業と言われるトヨタ自動車、その強さの秘訣に迫ったのが「ザ・トヨタウェイ」。トヨタ生産方式が有名になり、カイゼン、カンバン、アンドン、ポカヨケは世界の共通言語となっている。

 

トヨタを真似ましょうというと、カイゼン、カンバン、アンドン、ポカヨケを真似るとか、もう少し足を踏み込むと現地現場現物とか、A3用紙1枚にまとめるとかって話は進みます。が、それらは全部、表面的なもの。

 

トヨタの生産方式の源流となっている、トヨタの考え方をまとめたのが「ザ・トヨタウェイ」。武士道のような、柔道のような、宮本武蔵のような、新渡戸稲造のような、嘉納治五郎のような世界でまとめられているのが「ザ・トヨタウェイ」。そりゃそうだよな。心持ちや、姿勢、考え方が統一されているからカイゼン、カンバン、アンドン、ポカヨケを用いて、ジャスト・イン・タイムな生産ができるわけでね。

 

心持ちや、姿勢、考え方がのみが述べられているので、武士道のような世界になっているわけですよ。

 

で、そんな武士道を実戦に落とし込んだのが、実践編である本書。

 

前半では「ザ・トヨタウェイ」を読まなくても、トヨタウェイがどんなものであるのか?の説明がなされている。で、後半では、具体例(具体的な場面)を上げて、そこをトヨタウェイに当てはめるとどうなるのか?と落とし込んでいっている。

 

そんな本の上巻。

 

ザ・トヨタウェイ 実践編 (上)