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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

外資系コンサルタントの企画力 「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す

著者:金巻龍一
発行元:東洋経済新報社

 

まとめ

企画力というのはニアリーイコールで、考えるスイッチのことなんだな。で、「考えるスイッチ」というと、日能研か、四谷大塚な感じがしてしまいますが、受験勉強的な考える力とは違うわけでね。答えがわかっている問題の解き方を見つけ出すことではなく、そもそも、「何が問題でしたっけ?」という状況の中から、問題を特定し、その問題を解決するためのプランを見つけ出すこと。それが企画力。「企画書が採用されない」「提案書が通らない」と頭を悩まさせている人だけでなく、多くのビジネスマンに読んでほしいと思われる一冊。

 

この本を読んだ目的

自分の企画力をもっと高みにいあげたい、と思って読んでみました。「企画力をあげたい」ということ以上に、多くのことを教えてくれた良書でした。

 

目次

第1章 焦燥感 企画とはそもそも何なのか
第2章 妄想編 「常識のフェンス」から脳を開放しよう
第3章 発想編 頭の中に本やると仕切を作ってみよう 
第4章 構想編 発想をビジネスに変えていこう
第5章 実現シナリオ編 組織の底辺にある感情を武器としよう
第6章 企画書取りまとめ編 論議の触媒を準備し決断を求める
第7章 説明準備編「説明」を設計してみよう
第8章 説明編 すべては正しく企画を理解してもらうために

 

感想

自分の企画力をもっと高みにいあげたい。どうしても属人的になってしまっている「企画の立て方」を、うちのチームの若手に広く伝えて、チームの底上げを行いたい。

そう思って手にとった本書ですが、「企画力を上げる」以上の気づきを与えてもらえました。元PwC、元IBMコンサルティングで、「コンサル」の最前線にいた著者だからこその内容ですね。

 

流石です。

 

企画とは・・・

企画とは、「世の中の変化」と「組織の底辺に流れる現状工程の感情」との架け橋

であり、

 

問題解決は・・・

問題解決に関しては、改善、解決、解消があるという。

と分割され、

 

問題・問題点・課題・対応策の関係性は次のようになる。

 

問題:困ったこと全般
問題点:問題のうち、工夫次第で回避可能だったかもしれないこと
課題:問題点の発生を阻止するために行うべきこと
対応策:課題を解決するための具体的アクション軍(ひとつの課題に対し、その対応策は複数存在)

 

と、これだけで「企画力」を上げるという点においては満点の話なのですが、この本の魅力はここだけでないのです。

 

企画とは、ニアリーイコールで考える力。
どんなビジネスに於いても必要な考える力を向上させる方法を、本書では教えてくれるのですよ。

 

一言でいうと「常識を疑え」「妄想力を侮るな」ですね。

 

みんなが納得するような企画、みんなが「そうだよね」なんて思ってしまうような企画は新しい価値を提供してくれない。

 

企画というのは「世の中の変化」と「組織の底辺に流れる現状工程の感情」との架け橋なのだから、みんなが「そうだよね」と納得してしまう時点で、世の中の変化から遅れてしまっていると。変化の流れを先読みしたような企画であると、「ええ?それってどういうことなの???」という反感を得ることになるわけですから。

 

企画、それは変化の先読み。
これから起こりうるであろうことは、今までの常識だけでは作ることができないので、妄想力が必要となるとな。

 

ちなみに、著者は本書でいちばん重要なことを、この変化の先読みである「チェンジドライバー」だと言っている。

本書の中で、いちばん重要なパートを上げろといわれたら、私は躊躇なく、この「チェンジドライバー」のくだりをあげるだろう。チェンジドライバーという英単語を直訳すれば、「変化を促す要素」と表現されよう。ビジネスでいえば、今までの常識や前提についての変化を余儀なくさせる要因だ。あるいはちょっと気取った言い方をすれば「ゲームのルールを変えるような事情」を、チェンジドライバーという。

 

時代の変わり目を読むこと。その一歩先のビジネスを提案する人を、我々は、その瞬間、バカにしちゃったりするわけです。

 

カップヌードル、コンビニ、フリマアプリ、格安居酒屋、写メ、スマホウォークマン、携帯ゲーム機。。。。

 

これらがでた瞬間、「こんなのが流行るわけがない」「●●がふつーなんだから、お金出すわけがない」と言ってしまうと、だめなんだよね。このような時代の流れを先読みし、その次代で求められる企画を考えつくことが重要だと。

 

ずばっというと、企画っていうのはこういうことなんだよね、と。

 

これをチームに広めていこう。

 

そして、リーダーとしての心得、仕事への心得が書かれているのが素敵。

 

作業は「あらかじめプロシージャ(手続き)が決まっていて、その通りやれば成果が保証されているもの」、一方、仕事は「あらかじめ期待成果が決まっていて、やり方は任せられるもの」

 

 

マネジメントは組織から「権限」が付与され、「指示や命令」で人を動かすもの。一方でリーダーとは周りから「認知」され、「納得と感動」で人を動かすものだという。

 

という考えは、今すぐにでも使えるから、今日から使いますよ。
まじで。

 

何度も繰り返しますが、この本は「企画力を上げる」だけの本ではないという世界です。

 

 

dancyu 2019.5

発行元:プレジデント社

 

まとめ

やはりお弁当は、卵焼きのは行ったのり弁当に尽きるな。男子厨房にはいるで、略してdancyuだから男性向けの雑誌なんだよな。年のための確認だけれど。

 

この本を読んだ目的

自家製お弁当にはまり、日々お弁当を作っているワタシにとって、美味しそうな卵焼きの写真と、のり弁の特集は避けて通れません。

 

感想

やべぇ。すごく良い。

 

目玉焼きをフライパンではなく、オーブンで焼くのが良いのね。オーブンで焼くのだから、テフロン加工のフライパンではなく、鉄のフライパンがいいんだな。フライパンで、水を入れて焼いちゃ、クリアな目玉焼きはできないのね。

 

卵焼きは結構自身があるんだけれど、目玉焼きってうまく焼けないんだよな。鉄のフライパンとオーブンで、目玉焼きを焼いてみよう。

 

そして、「卵焼きは結構自身がある」なんて書いたけれど、今月号に登場する卵焼きは奥が深すぎてやばいです。

 

そして、のり弁。

 

GLAYのTERUが登場するんですが、おしゃれなお弁当箱ではなく、ガラスのタッパーを使っているところを見ると、まじでノリ弁が好きなんだろうな。そして浦風親方。すげーな。2合の白米ってw醤油おかかかつお梅、卵焼きに生姜焼きがベースののり弁。すごく美味しそうです。

 

 

dancyu(ダンチュウ) 2019年5月号「たまごデイズ」

dancyu(ダンチュウ) 2019年5月号「たまごデイズ」

 

 

統計学図鑑

 

著者:栗原伸一/丸山敦
発行元:オーム社

 

まとめ

カンバンにつわりなし。どーしても難しくなりがちな、そして、専門用語の羅列になりがちな統計のお話。これを図解しました。まさに図鑑。統計の知識を棚卸しし、整理するのに役立ちましたわ。

 

この本を読んだ目的

最近、データ分析や、統計に触れることは減ってきましたが、たまには頭を整理しないといけないということで、人気の本書を読んでみました。

 

目次

序章
第1章 記述統計学
第2章 確率分布
第3章 推測統計学
第4章 信頼区間の推定
第5章 仮説検定
第6章 分散分析と多重比較
第7章 ノンパラメトリック手法
第8章 実験計画法
第9章 回帰分析
第10章 多変量解析
第11章 ベイズ統計学ビッグデータ

 

感想

看板に偽りなし。題名に間違いなしですな。まさに図鑑ん。小難しい専門用語と数式で煙に巻く(ってことはないんだけれどさ)ような本ではないです。統計に初めて触れる人、「データサイエンティストってお金持ちいなれるんでしょ?」という野望をいだいている文系高校生におすすめの本ですね。

 

グラフとイラストを中心に、統計学の手法というか、考え方を紹介してくれる本。

 

専門的な解説書ではないので、それ以上に深く知ることはできないです。

 

でも、統計に関するコラムも充実しておりまして、読み進めていると「あぁ、統計って面白いんだなぁ」とか「こうやって考えることなんだなあ」ということがわかるようになってきます。

 

まさに図鑑。

 

手元においておくと、何かあったときに便利な本ですね。

 

統計学図鑑

統計学図鑑

 

 

東京人 2019.8

発行元:都市出版株式会社

 

まとめ

東京オリンピック自体にはあまり興味がないのですが、その周辺で発生する建築や、歴史に興味が向くわけです。駒沢・代々木・神宮という東京の西に偏った1964年のオリンピック会場。この流れが今回は神宮・有明・晴海と東に偏るという。これは、その次代に東京の重心がどこにあったか?を意味しえいるんだと。そーだよな。三丁目の夕日の時代、東京の勢いは新宿・渋谷から生まれていたものな。それが、21世紀の今は臨海部から。とりあえず、トライアスロンオープンウォータースイミングも、海の森でやればよかったのにね。

 

この本を読んだ目的

雑誌「東京人」には、雑学好き、トリビア好きを唸らせる仕掛けがいっぱいあるのです。そんな仕掛けに引っかかりました。オリンピックでなく「近代スポーツ」なのですもの。

 

感想

今月号の大特集は「近代スポーツことはじめ」。すごいよね、東京オリンピック開催まで1年を切ったというのに、実質オリンピックの特集だというのに、オリンピックを表紙で謳わないという。このジラス感じが好きです。

 

そして、ここ10年では最高傑作だと思っている大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック物語』の内容を絡めているのが素敵です。金栗四三や、三島天狗以外、播磨屋足袋店も実在していたんだな。すごいな、宮藤官九郎。そして、大森兵蔵も、近代スポーツを広める立役者であったと。バレーボールとバスケットボールを日本に伝えたのは大盛りなんだって。

 

そして、1964年の建造物もいいですな。旧国立競技場、壊さなくて残せばよかったのにと思っている派で、かつ、新国立競技場を立て直すのであれば、恒久的なサブトラックを備えれば良いのにと思っている派です。

 

でもね、そんな今月号で一番面白かった記事は「記憶に残る名言集。」ですな。スポーツの実況中継中に生まれた名言を紹介している企画。

 

色々と紹介されているのですが、一番心に刺さったのはこれ。

肉体がレクイエム、攻撃がゴスペル、この二人の戦いの模様は、まさにバラードだ。

 

1988年藤波辰爾VSアントニオ猪木古舘伊知郎が生み出した名言。
やはり、古舘さんはプロレス中継が向いていましたよ。

 

で、そんな今月号を読んでいて、読みたくなった本はこれ。

 

諡-天皇の呼び名 (単行本)

諡-天皇の呼び名 (単行本)

 

 

 

壱人両名: 江戸日本の知られざる二重身分 (NHK BOOKS)

壱人両名: 江戸日本の知られざる二重身分 (NHK BOOKS)

 

 

 

平成テレビジョン・スタディーズ

平成テレビジョン・スタディーズ

 

 

CG 2019.10

発行元:カーグラフィック

 

まとめ

なんだろう?2号連続で日本車がメイン。それも、一台をしっかり取り上げた特集。創刊当時のカーグラフィックにもどったのか?すべてシリーズになりかねないけど、こういう作りは好き。歴史を振り返って新モデルを取り上げるのは良いね。でも、MAZDA3と名前の変わった新型アクセラ。デザインはキレイだけれど、もっと実用的なデザインというか、働くクルマチックなデザインがよいです。

 

この本を読んだ目的

習慣ですね。自動車業界のいろんなニュースが広く浅く紹介されている本ですからね。

 

目次

FOUR AT THE CORNERS

SPECIAL1
マツダ3の挑戦
マツダ3ファストバック&セダン試乗/前田育男氏が語るデザインの肝
車両開発本部 上席エンジニア虫谷泰典氏インタビュー/甦った赤いファミリア
ファミリアとアクセラの歴史を振り返る

SPECIAL2
K-car All-in-One〜軽トールワゴンのベストを探せ
ダイハツ・タント/ホンダN-BOXニッサン・デイズ/スズキ・スペーシア
各車紹介/走行性能/商品力/安全装備/パーソナルチョイス/まとめ
GGのおもちゃ箱
NEW MODEL
シボレー・コルベット
ミドシップコルベットの系譜
ROAD IMPRESSION
メルセデス AMG GT 63 S 4マチック+ 4ドア・クーペ
TRACK IMPRESSION
ランボルギーニ・ウラカン・エヴォ
ROAD IMPRESSION
DS 3クロスバック
メルセデス・ベンツ Bクラス
メルセデス AMG A45 S 4マチック+/CLA45 S 4マチック+
BMW 330d xDriveツーリング/330eセダン
キャデラック CT6
新刊案内
駄車・名車・古車デザイナー的見解
矢貫 隆のニッポンジドウシャ奇譚
スポーツカープロファイル・シリーズ
ダラーラの根っこ
ホテル・フォッサーティ物語
スパルコはいま
デジタル版CGのご案内
LONG & SHORT TERM TEST
BMW 330i/アルピーヌA110/BMW 2002/ジャガー
Iペイス
FROM OUR MOTORING DIARY
CG CLUBのご案内
THEN AND NOW
タイヤの真実
WARNING LAMP
THE GARAGE PRESS

感想 

今月号のメイン特集は「マツダ3の実力は本物か?」ですね。一台をシッカリと取り上げた特集。インプレッションだけでなく、デザインを担当した前田育男常務執行役員のインタビューや、車両開発を担当した虫谷泰典さんのインタビューが紹介されたり、初代ファミリアから、その歴史が紹介されとります。一歩間違うと「すべてシリーズ」になりかねないけど、こういう特集、嫌いじゃないです。で、MAZDA3はキレイなデザインだとは思うのだけれど、ワタシの好みではない。もっと働くクルマチックな、質実剛健なデザインが好きだからね。

 

で、ほかに面白かった記事。

 

2020 Chevrolet Corvette Stingray
新型コルベットは、ついにミッドシップですよ。そんな新モデルの紹介と、ミッドシップコルベットの歴史が紹介されていて良い。コンセプトモデルで、ずっと作られ続けていたんだよね。

こうやって、歴史とともにニューモデルが紹介されると良いね。

 

そんな今月号を読んでいたら、こんな本が読みたくなりましたな。

 

日本の乗用車図鑑1907‐1974 永久保存版 (日本の自動車アーカイヴス)

日本の乗用車図鑑1907‐1974 永久保存版 (日本の自動車アーカイヴス)

 

 

 

フィアット500&アバルトストーリー―21世紀に甦ったイタリアの奇跡

フィアット500&アバルトストーリー―21世紀に甦ったイタリアの奇跡

 

 

 

うちの奥さんがフィアット500好きなのよね。