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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論

 

著者:新谷学

発行元:光文社

 

獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論まとめ

私が探していたのはこれだ!ウェブメディアとか、編集者の編集テクニックも知りたかったのですけれど、それ以上に知りたかったのが「メディアのマネタイズ方法」。メディアの数が増えすぎて、従来通りのビジネスモデルが成り立たなくなってしまったんじゃないかしら?と思っていた、私の疑問を解決してくれました。ビジネスモデル、変わってません。今までがおかしかったのです。しっかりとコンテンツ販売と広告収入でビジネスを成り立たせる方法が、しっかりと本書に書かれています。

 

獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論を読んだ理由

メディアのビジネスモデルを調査していたので

 

獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論で仕事に活かせるポイント

正しくは、著者の考えではないのですけれどね。著者のこのフレーズにはやられました。

GAFA 四騎士が創り替えた世界』によれば、大事なのは、人間の脳みそと心と性器をつかむことだ。脳みそは知識欲、知りたいという欲望。心は感動したい、泣きたい、あるいは怒りたい、喜びたいという欲望。性器は要するに性欲だ。そのどれかを刺激すれば、人はクリックする。つまり、数字を上げ、稼ぐことができる。GAFAは人間の本能を支配しているから強いのだ。

 

獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論の目次

ビジネスモデル構築 スクープDX時代の「稼ぐ仕組み」を作る

ブランディング すべてのビジネスに「クレディビリティ」が必要だ

差別化戦略 最大の武器は「スクープを獲る」

危機管理 週刊文春 炎上から組織を守る五つの要諦

事業展開 異業種間コラボ成功のための極意

組織と個人 縦割りの垣根を越える編集力

働き方 ワーク・イズ・ライフ

 

獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論の感想

センテンススプリング、文春砲でおなじみの週刊文春週刊文春自体は大昔からありました。でもね、文春砲なんて言葉が出てきたのは、ここ最近の話し。取材力は今も昔も変わらないのに、何故そこまで注目を集めるようになったのか? それは、文春オンラインというWebメディアができたから。成長したから。どこの出版社も、どこの新聞社も「紙」のビジネスモデルがシュリンクしてしまって、困っている。その流れにあらがっているのが週刊文春と文春オンライン。週間合計と文春オンラインをここまで引っ張ってきたのが、著者。

この本の感想を一言で表すと、すごいわ。

他のWebメディア本、Web編集者本とは大きく違う。何が違うのか?情報の取り扱い方と、金の稼ぎ方がしっかりと書かれていると言うことなのだ。お金の稼ぎ方と、組織運営の仕方に関しては、下手なビジネス書よりもわかりやすい。様々なビジネス書を読み込み、自ら実践してきた内容が記されているからなのよね。

そんな本書の中で特に刺さったのがこれらのフレーズ。

 

ビジネスモデルを変革していくとき、最初に見極めるべきは、自分たちのビジネスにとっての「幹」とは何か、ということだ。ビジネス用語で言えば、コアコンピタンスに近いニュアンスだ。枝葉ばかり増やしても、事業の幹が痩せ細ってしまってはj帰属可能ではない。

 

 

 

 

デジタルの大きな特徴は、情報の送り手ではなく、受け手が主導権を持って選ぶことができる点だ。

 

だ。

良い記事を書けばみんな読んでくれるんだよ!に終わらない、すごいメディア論にであった。

 

 

タイトル:獲る・守る・稼ぐ 週刊文春「危機突破」リーダー論

著者:新谷学

発行元:光文社