WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

福野礼一郎TOKYO中古車研究所TM vol.01

発行元:マガジンボックス

 

まとめ

福野さんのように、自動車をバッサバッサと切ってくれる自動車評論家が減ったのですよね。そして、そういうメディア、つまり自動車雑誌も減ったのですよね。そりゃ、自動車離れが進みますよ。自動車メディアの自動車離れが進んだのですよ。

この本を読んだ理由

だって福野さんのファンだから

仕事に活かせるポイント

評価・評論・レビューをするなら、基準が必要、仮説が必要。その仮説を検証することが評価・評論・レビューになるのだと。まさにそう思います。

感想

日本の自動車メディアの保守本流ではないですが、コアなファンを大量に抱えていた「くるまにあ」という雑誌。その中で人気の連載だった「福野礼一郎TOKYO中古車研究所TM」をそのまま野状態でスキャンして、ムックに仕立てたスゴイ本w

それでも成り立っちゃうのだから、福野さんの企画力がスゴイ。

森慶太さんなど、福野さんの周りを固める人もスゴイ。

ここまで気持ちよく自動車についていろんなことを教えてくれる自動車メディアも、評論家も減りましたよね。福野さんと、森さんくらいしかいません。あら、昔と同じじゃないかw

1990年代後半の日本における自動車産業がどんな者なのか?も教えてくれる歴史的な1冊ですね。

 

 

福野礼一郎「TOKYO中古車研究所TM」Vol.4

福野礼一郎「TOKYO中古車研究所TM」Vol.4

 

 

タイトル:福野礼一郎TOKYO中古車研究所TM vol.01
発行元:マガジンボックス

すべての「見える化」実現ワークブック

著者:本道純一
発行元;実務教育出版

 

まとめ

このほんはすごい!業務を可視化するためのワークショップが行えるぞ! でも、「行えるぞ!」と簡単に言えるような内容じゃないぞ。巻末に、ワークシート集がついているけれど、全部で35枚もあるのだ!これを全部こなせるようになりたい!てか、なろう!

 

この本読んだ理由

業務整理や、可視化を仕事の一部としているため。

仕事に活かせるポイント

これ、全部です。ワークシート集は、そのまま使えるんじゃないのかしら?サイトからダウンロードもできるって言うしね。コレはスゴイ!

目次

第1章 経営の「見える化」が、企業生き残りの必須条件に
第2章 可視化経営がもたらすメリット
第3章 あなたの会社の「可視化経営度」をチェックしてみよう
第4章 可視化経営プロジェクトのスタートに向けて
第5章 Step1 戦略の可視化①経営理念・使命を再確認する
第6章 Step2 戦略の可視化②20年後の将来ビジョンを描く
第7章 Step3 戦略の可視化③ビジョン、戦略、戦術をマップ化する
第8章 Step4 マネジメントの可視化①スコアカードを作成する
第9章 Step5 マネジメントの可視化②アクションプランを決定する
第10章 Step6 現場情報の可視化①モニタリングシステムを作る
第11章 Step7 現場情報の可視化②経営コックピットを完成させる
第12章 可視化経営の策定に取り組んだ2つの実践事例

感想

著者はNIコンサルティングの専務取締役。

すごい。

もっと凄いのが、コンサルファーム出身ではなく、住宅販売や、家電販社、大手メーカー系ソフトウェア会社で営業を行っていた人なのだ。

そんな著者が語る見える化&可視化のためのHow to本。

著者曰く見える化とは業績や財務状況などをぱっと一目でわかるようにすること。可視化とは仮説→検証スパイラルのプロセスを見えるようにすること。さらにいうと、目標値や基準値を設定し、現状値とのギャップを明確にして、そのギャップの意味を正しく理解することなのだそうな。

バランススコアカードをベースに著者が編み出した見える化&可視化の方法を、これでもか!というレベルでたたき込んでくれる本。

本書を読み進めながら、巻末にあるワークシートを使えば、しっかりと見える化ができるようになるだろう。

ウチのチームでも、このワークシートを使った勉強会をやってみるかな?

経営には関わらないけれど、マーケティング視点がしっかりと身につくと想われます。

いいことばかりの可視化経営だけれど、そのメリットを著者は下記のように定義している。

 

①ビジョンや戦略が理解しやすくなる
②現場活動のプロセスをリアルタイムで把握できる
③目に見える情報が全社的に共有される

 

自分の動きが全部筒抜けになってしまっては、現場は、二の足を踏んでしまうかしら?

 

すべての「見える化」実現ワークブック

すべての「見える化」実現ワークブック

  • 作者:本道 純一
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: 単行本
 

 

タイトル:すべての「見える化」実現ワークブック
著者:本道純一
発行元;実務教育出版

プロ直伝!成功する事業計画書の作り方

著者:秦充洋
発行元:ナツメ社

 

まとめ

こきゃくん提供できる価値はなんなのだ。このサービスで顧客が得られるメリットってなんなのだ? まずはそこから。もちろん、事業ですから、お金が儲からなければ意味はありません。しかし、お金を儲けるには、儲けるなりの仕組みと理由が必要なのですよ。その仕組みと理由の作り方をわかりやすく教えてくれる本。でもね、私が一番心に刺さったのはプレゼンの仕方ですよ。せっかく作った事業計画も、日の目を見なければ意味はないですからね。

この本を読んだ理由

マーケティング支援っていうのは突き詰めると事業計画にまでたどり着くのではないか?と思ったから。

仕事に活かせるポイント

「説得力のあるコンテンツ 10のポイント(まとめ)」ですね。①生の声を入れる。②一目瞭然の見せ方を考える。③具体的に語る。④情報の解像度を上げる。⑤数字で見せる。⑥相手が知りたいことを盛り込む。⑦顧客目線の損得勘定を意識する。⑧強豪目線の解釈・判断を意識する。⑨個人的体験や想いを入れる。⑩刻んで提案する。

目次

第1章 なんのための事業計画書?
第2章 魅力的な事業アイデアを見つける
第3章 顧客は誰か、何を提供するのか
第4章 ビジネスモデルを設計する
第5章 しっかりと利益は出せるのか
第6章 人を動かす事業計画書
第7章 新しい価値を生み出す

感想

マーケティング支援って突き詰めていくと、しっかりとした事業計画がないとダメなんじゃないのか?しっかりとした事業計画がない場合は、そこに立ち戻って事業計画を立て直さないと、マーケティングなんてそもそも無理なんじゃないか。

ということで、この本を手に取ったわけです。

そもそも事業計画ってなんなのか?企画って、計画って、どうやって作るのか?から、教えてくれます。

いいですね。

そして、ありましたよ。第3章に。「顧客は誰か、何を提供するのか」って、まさにマーケティング的な発想ですね。しっかりした事業計画があれば、マーケティング計画というのは立てやすいってことなのですな。てか、事業計画がそのまま、マーケティング計画として使えるんじゃないか、と。

そんなことを想いながら読み進める。

そして、本書における最大のセールスポイントにであう。いや、これは、完全に個人の感想ですけれどね。それは第6章「人を動かす事業計画書」です。この章は、作った事業計画を、どうやって認めて貰うのか?の説メイン特化した章。スライドの作り方、プレゼンのやり方を教えてくれる章なのですな。

わかりやすいストーリーとは?にあげられる6項目が、そのまま毎朝、朝礼で読み上げたいレベルですな。

 

①Whyを先に示す
②全体像を先に示す
③メッセージから入る
④大事なことは繰り返す
⑤話の三木と枝葉を切り分ける
⑥できるだけシンプルにする

 

事業計画の立て方をまなぶのではなく、資料の作り方や、プレゼンのやり方を学ぶために、この本を読むようになってしまいましたな。

 

プロ直伝!成功する事業計画書のつくり方

プロ直伝!成功する事業計画書のつくり方

 

 

タイトル:プロ直伝!成功する事業計画書の作り方
著者:秦充洋
発行元:ナツメ社

ジャズの「ノリ」を科学する

著者:井上裕章
発行元:アルテスパブリッシング

 

まとめ

ジャズはやはり科学だった!聴くのが好きなジャズというより、演奏するのが好きなジャズってことなんだな。まずはトランペットがちゃんと吹けるようにしよう。

この本を読んだ理由

ジャズにハマり、いろんなジャズの勉強をしたくこの本を読んだのですが、これはJAZZを演奏する人のための本でしたね。

仕事に活かせるポイント

とくになし

目次

第一章 ジャズのリズムをヴィジュアル化してみる
第二章 パーカーの後ノリ革命
第三章 レスター・ヤングからチャーリー・パーカー
第四章 ファッツ・ナヴァロマイルス・デイヴィス
第五章 パーカーとヤングの遺産
第六章 モダン・ジャズの巨匠たちの8分音符
第七章 ビハインド・ザ・ビートの巨匠
第八章 ドラムスとベースの微妙な関係

感想

はっ! わたし、楽譜を読むことができなかった。

楽譜が読める人、リズムについて語れる人にとっては、名著すぎる本だろうな。

まぁ、わたしは楽譜もわからないし、リズムについても語れないけれど。

ただのJAZZ好きにはハードルがたかかったですな。

 

ジャズの「ノリ」を科学する

ジャズの「ノリ」を科学する

  • 作者:井上裕章
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

タイトル:ジャズの「ノリ」を科学する
著者:井上裕章
発行元:アルテスパブリッシング

企業戦略論【上】基本編

著者:ジェイ・R・バーニー
訳者:岡田正大
発行元:ダイヤモンド社

 

まとめ

教科書だ。完全に教科書。やばい。基本編でこんなに難しいとはw ちなみに、この内容でも「わかりやすい本」として有名なんだとな。確かに、登場する事例はわかりやすかった。けど・・・

この本を読んだ理由

企業戦略について学びたかったから

仕事に活かせるポイント

戦略という概念についてですね。本書にも出てきますが、ビジネス論を語る際に使われる戦略という言葉。だけれど、ちゃんとした定義はない。本書ではそんな戦略(strategy)を「いかに競争に成功するか、ということに関して一企業が持つ理論」つまり競争に成功するためのセオリー(因果関係を示す命題)と定義しているのです。これ、わかりやすいですよね。なんだかんだ言われていますが、企業は市場で行われている競争に勝ち残って、成長する、もしくは生き残る必要があるのです。そのためのよりどころが戦略なのですね。当然ですが、本書ではこの考え方にもとづいて話が展開していきます。

目次

第1章 戦略とは何か
第2章 パフォーマンスとは何か
第3章 脅威の分析
第4章 機会の分析
第5章 企業の強みと弱み

感想

欧米のMBAで人気のテキストの日本語訳ですね。

本書は1990年代後半以降、アメリカの経営学会の戦略分野で主流となったRBVに基づくフレームワークを教えてくれる本なのですね。でもね、基本編だから、そのフレームワークに関するお話はほとんど出てこないのですね。もう、マーケティングというか、企業戦略を考える際に必要となる、ベースの話が「これでもか!」というくらいに出てきます。

いやはや大変です。

ちなみにRBVとはホンダのSUVでもなければ、MITSUBISHISUVデモありません。Resource Best Viewの略。経営資源に基づく企業観ということなのですね。

もうね、脳みそが沸騰します。

経営資源に基づく企業観ってことなので、経営資源ってなんじゃラホイという話も出てくるのですが、何を持って経営資源が上がったのか、下がったのかという話も出てきますし、その経営資源の測り方、つまりパフォーマンスの測り方についても、しっかりと数式をつかって教えてくれます。

げげげ。

でもさ、ここまでしっかり定量的に計測しないと、良いの・悪いのって言えないからね。

さらにすごいのが「何を持って経営資源が~」の「なに」をしっかり定義していることだ。

それは何かと言われれば、それは戦略ですって、答えるのですよ。

戦略と言ったって、戦術と戦略の違いとか、戦略と目的とゴールの関係性とかじゃないんだよ。

そもそも戦略ってなんですかね?って、企業論や、マーケティングで語られる戦略って、意味がバラバラじゃないですか?って切り込む。

そして本書では戦略(strategy)を「いかに競争に成功するか、ということに関して一企業が持つ理論」つまり競争に成功するためのセオリー(因果関係を示す命題)と定義しているのです。

これ、わかりやすい。

この戦略を定めることで、企業価値が上がったのか?下がったのか?と深掘りしていく。

でもね、戦略には種類があるんだって。

私知らなかった。

戦略には「創発戦略(emergent strategies)と、意図的戦略( intended strategies )があるんですとな。意図的戦略とは当初実行しようと戦略であり、創発戦略とは意図的戦略を実行に移すことによって発生する時間の経過と共に出現する戦略。あるいは、実行に移されたときから大きく変容した戦略なのですとな。創業時のビジネスモデルと今のビジネスモデルが大きく違うよっていう、あれですね。ジョンソンアンドジョンソンとか、富士フィルムが良く例に出てくるはなしですね。

いやはや、マジで教科書だ。

引き続き中巻・企業戦略編も読もう。

 

 

タイトル:企業戦略論【上】基本編
著者:ジェイ・R・バーニー
訳者:岡田正大
発行元:ダイヤモンド社