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海賊の娘

原作:和田竜
漫画:吉田史朗
発行元:小学館

まとめ

人気歴史小説の漫画化。小説としてもしっかり描かれ、脳内で生成される景姫の姿や、木津砦の攻防。それが、マンガで描かれる。「そうそう!そんな感じ!」と、自分の妄想力を褒めながら、一気に読み進めることができます。名作は原作を読んでも、マンガを読んでも、面白い!
 

この本を読んだ理由

原作を読んで、面白かったので。
 

仕事に活かせるポイント

情熱が重要
 

目次

第1巻

海賊の娘、名乗りをあげる。
本願寺より救援を乞う使者が到来し、毛利家に激震走る。
毛利よりの使者、海賊の娘に出会う。
海賊の王、毛利の使者と対面し、瀬戸内に緊張走る。
就英、縁談を断り、傷心の景姫は門徒たちと再び出会う。
吉継、海賊の秘事をを気にかけ、景姫は何も知らぬまま泉州の地を目指す。
隆景、心中ひそかに苦悩し、海賊の娘は門徒の少年に夢を語る。
海賊の娘、織田侍と対峙する。
第2巻
泉州海賊の統領、絶世の美女に会う。
景親、泉州海賊にとらわれる。
留吉、海賊の姫に鐚銭1枚払う
反骨の若獅子、その牙を研ぎ、瓜兄弟は主家を簒奪する。
山内権左、秘剣を披露する。
海賊の娘、天守砦に入る。
七五三兵衛、客人に酒肴をふるまう。
海賊の娘、妥協しそうになる。
景親、最大の危機を迎える。
又右衛門、夜這いをかけ、七五三兵衛は景親に心意気を語る。
天王寺にて合戦始まり、義清、大いに武名を轟かす。
 
第3巻
沼間義清、木津砦に攻め寄せ、下間頼龍が大いにこれを防ぐ。
義清、気迫にて空堀に降りる。
織田家、木津砦を猛攻し、泉州侍がその武技を競う。
義清、一番乗りの功名を立てる。
留吉、沼間義清に一騎打ちを挑む。
直政、精鋭鉄砲衆を率いる。
織田軍、痛恨の一撃を受ける。
七五三兵衛と真鍋海賊、雑賀党を相手に大いに奮闘する。
沼間義清、兄の教えにしたがえ。
沼間義清、退却戦の指揮をとる。
七五三兵衛、決断する。
 
下間頼龍、禁じ手を用いる
景親、怒髪天を衝く。
景親、七五三兵衛より理を説かれる。
信長、出陣する。
織田信長、自らあと詰めの一軍を率いる。
信長、泉州侍と門徒に己が神威を示す。
源爺、単身にて織田軍に挑み、往生を確信する。
景親、源爺を見送る。
景親、泉州侍の期待を裏切り、無謀な説得を試みる。
留吉、景親を罵倒する。
孫市、最後の狙撃を試みる。
 
七五三兵衛、大いに失望する。
景親、苦い思いと共に泉州をあとにする。
海賊の娘、瀬戸内に帰還する。
吉継、連歌の席にて武吉を大いに責める。
村上吉充、野良犬に手をかまれる。
景姫、着道楽となる。
村上武吉、越後の龍の動向をうかがい、元吉は大任に奮起する。
村上海賊、ついに戦場にそのすがたを現す。
織田、毛利両軍、難波海にてにらみ合う。
能見宗勝、我慢する。
織田・毛利ともに動かず、門徒の少年は海賊の姫に非礼を詫びる。
 
海賊の姫君、再び闘志を滾らせる。
海賊の姫君、熱狂とともに泉州を目指す。
景姫、ふたたび難波に到来し淡路にて織田勢と対峙する。
海賊の姫君、弁舌をもって織田勢を降ろさんと試みる。
景姫、自ら敵地におもむき、眞鍋七五三兵衛と再会する。
景姫、弁舌にて戦を仕掛ける。
七五三兵衛、嫡子次郎を前に海賊の心意気をを語る。
景姫、かつての知己を頼りひとり旅立つ。
景姫、旧友と再会する。
景姫、雑賀党を説得すべく貝塚御坊を目指す。
 
パオロ久郎兵衛、神の救いを確信する。
海賊の姫君、キリシタンを名乗る異形の剣客と戦う。
パオロ久郎兵衛、救済に関する持論を述べる。
雑賀孫市貝塚御坊にて自家の存続を思案する。
海賊の姫君、罠に落ちる。
窮見の逆狸、景姫暗殺を試みる。
雑賀孫市、異国の戦士と人生の目的について語り合う。
アトゥンバの戦士、海賊の姫君に挑む。
海賊の姫君、異国の剣客と対峙する。
 
 
杉田求官、天下に大望を抱く。
雑賀孫市、織田方への寝返りを決意する。
雑賀孫市、苦い顔をする。
景姫、雑賀党を説得する。
毛利家、淡路島から軍を返すことを決断する。
景姫、眞鍋海賊のもとへ乗り込む。
眞鍋海賊、牙を剥き反撃に転じる。
眞鍋海賊、景の軍勢を追い詰める。
海賊の姫君、七五三兵衛の武略に圧倒される。
姫君の弟、景親、勇を鼓して心を決める。
 
海賊の船々、反転する。
元吉、奮起する。
眞鍋海賊、嬉々として景を追い詰める。
第一次木津砦川口海戦の幕が開ける。
泉州侍、高みの見物を決め込む。
七五三兵衛、息子に父の器を見せつける。
海賊の姫君、囮となる。
景姫、海賊の本領を発揮する。
雑賀孫市、兵を鼓舞激励する。
七五三兵衛、景を難敵と認める。
 
眞鍋海賊と雑賀衆の戦が終わる。
村上・眞鍋海賊、接近する。
詞戦いが始まる。
元吉、月を見上げる。
元吉、眞鍋の船を押し戻す。
元吉、花火を上げる。
村上海賊の秘密兵器が炸裂する。
宗勝、道夢斎、邂逅する。
義清、泉州の男であることを選ぶ。
吉継・吉充、孫市と出会う。
 
七五三兵衛、笑みを浮かべる。
七五三兵衛、義清を失う。
宗勝、景親、覚悟を決める。
景親、七五三兵衛と対峙する。
景親、足がすくむ。
おとこたちにどよめきが起こる。
鬼神が戦場へ戻る。
姫、鬼神となる。
能島村上の兵、阿呆怒鳴る。
景親、策を講じる。
 
景姫に叱責され、景親は選択を迫られる。
村上海賊の猛攻に、泉州侍は奥の手を使う。
吉充、吉継は乗っ取りを掛ける。
吉充は戦の楽しみにふるえる。
児玉就英は村上海賊の実力を認める。
景姫は宗勝に命令する。
次郎のききに七五三兵衛は猛る。
海賊の姫君、七五三兵衛と扇状にて相対する。
孫市は村上海賊の戦いぶりにおののく。
七五三兵衛の火船に村上勢は驚愕する。
 
海賊の娘、七五三兵衛と大いに斬り合う。
村上吉充と沼間義清は戦を楽しむ。
景は不屈の闘志で立ち向かう。
朦朧とする意識の中、景は渾身の力を振り絞る。
次郎は父・七五三兵衛の姿に涙する。
七五三兵衛は道夢斎に次郎を託す。
沼間義清は泉州侍の意地を見せる。
七五三兵衛の執念が、肉体を凌駕する。
海賊の娘は海中で決意する。
強烈な朝日の下、村上海賊の軍旗が翻る。
 

感想

第一次木津川口の戦いをモチーフにした大人気歴史小説のマンガ化。毛利軍と織田軍の戦いを、それぞれに属する海賊衆の視点から描いた作品。毛利と織田だけではなく、本願寺派も混ざることで、単純な正義と悪の戦い、家を守る戦いにはなってないのよね。さらに、水軍同士の戦いに巻き込まれる侍衆。泉州侍と雑賀衆
様々な物語が交差する中、それら物語をとりもつ景姫という存在。現代の基準、西洋の基準であれば「美人」というルックスであっても、戦国時代では醜女と分類されてしまうルックス。
主人公でありながら、舞台回しをする景姫がいいのですよ。
ジャンプ漫画のように、手に汗握る戦いの連続。無茶苦茶面白く、この物語を再現するために「信長の野望をやりたくなってきますよ。
タイトル:海賊の娘
原作:和田竜
漫画:吉田史朗
発行元:小学館