WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

男の隠れ家 2018.2

発行元:三栄書房

 

感想

特集は「人気落語家が語る落語のこれから 完全保存版 落語の未来」。

表紙の立川志の輔師匠がカッコいいですね。志の輔師匠も、今や名人の域に達していますから。

 

登場する噺家立川志の輔師匠のほか、春風亭昇太師匠、柳家喬太郎師匠、三遊亭円楽師匠、桂歌丸師匠。

 

ある意味、桂歌丸師匠に捧げる本ですね。

 

志の輔師匠や、昇太師匠、喬太郎師匠は昭和の名人ではなく、平成の名人が勢揃い。昇太師匠が語っていますが、この師匠方が弟子入りした頃って、漫才ブームが始まらんとしていた頃で、落語はメインストリームではなかった。

 

そんな時代に弟子入りして、今の流れを作り上げた人々。

 

その「自分の好きなものに人生を捧げる」という覚悟がすごいね。

 

それゆえの芸へのこだわり、売れることへのこだわりがすごい。噺家として噺が受けなければだめだけれど、受けるだけでもだめだというこのストイックさ。

 

そして、自分の芸に自信は持っているけれど、さらに芸を高めようとする努力。

 

面白いだけでなく、カッコいい。

 

素敵ですな。