発行元:三栄書房
感想
特集は「人気落語家が語る落語のこれから 完全保存版 落語の未来」。
表紙の立川志の輔師匠がカッコいいですね。志の輔師匠も、今や名人の域に達していますから。
登場する噺家は立川志の輔師匠のほか、春風亭昇太師匠、柳家喬太郎師匠、三遊亭円楽師匠、桂歌丸師匠。
ある意味、桂歌丸師匠に捧げる本ですね。
志の輔師匠や、昇太師匠、喬太郎師匠は昭和の名人ではなく、平成の名人が勢揃い。昇太師匠が語っていますが、この師匠方が弟子入りした頃って、漫才ブームが始まらんとしていた頃で、落語はメインストリームではなかった。
そんな時代に弟子入りして、今の流れを作り上げた人々。
その「自分の好きなものに人生を捧げる」という覚悟がすごいね。
それゆえの芸へのこだわり、売れることへのこだわりがすごい。噺家として噺が受けなければだめだけれど、受けるだけでもだめだというこのストイックさ。
そして、自分の芸に自信は持っているけれど、さらに芸を高めようとする努力。
面白いだけでなく、カッコいい。
素敵ですな。