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公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王・鈴木正雄伝

 

著者:木谷恭介

発行元:光文社

 

ソープの帝王・鈴木正雄伝まとめ

とんでもない本ですよ。角海老宝石角海老ボクシングジム、そしてソープランド角海老や三浦屋を展開している角海老グループ総帥・鈴木正雄がかたる半生。いや、人生そのもの。著者の木谷さんは長年、鈴木さんと交友があったライターさん。そんな木谷さんだからこそ書くことができた鈴木さんの人生。いやはや、スゴい。本音と建て前、光と影。ある意味、日本社会の闇が凝縮された本。一つはっきりしているのは、終戦売春防止法によって、日本の価値観は大きく変わったということだ。その間わずか数十年。その影響をもろに受けた鈴木さんだもの。半端ないよな。ソープランドを正しく経営して、正しく税金を納めることのどこがダメなんだ???そう言い切れるのはスゴい。

 

ソープの帝王・鈴木正雄伝を読んだ理由

角海老宝石総帥に関する本があるとSNSで知ったので

 

ソープの帝王・鈴木正雄伝で仕事に活かせるポイント

どこから指されてもいいように、正しく生きる

 

ソープの帝王・鈴木正雄伝の目次

はじめに 「ソープの帝王が語る裏の昭和史」

プロローグ 「帝王」と呼ばれた男たち

第1章 誕生から1号店オープンまで

第2章 売春とソープランド経営

第3章 是か非か

第4章 暴力団(ヤクザ)には絶対負けない

第5章 出会い、忘れえぬ人たち

第6章 ソープランド人間劇場

第7章 齢八十にして国を憂う

 

ソープの帝王・鈴木正雄伝の感想

日本最大のソープランドチェーンのオーナーだった人。日本のビジネスシーンで、一つの文化を気づき上げた人には間違いないですが、表のビジネス誌には絶対に出てこない人。角海老グループ総帥・鈴木正雄さん。

文字通りの戦中派。しっかりと物心ついた頃に終戦を迎え、社会の価値観が大きく変わる、そんな時代を体験した人。東京大空襲でお金持ちの坊ちゃんは、赤貧の少年に変化し、それまで正しかったことが間違えになってしまうことを経験した人。そういう時代に身に付けたのは生きることへの執着と、正しく生きることへのこだわり。そう。ここでいう、正しく生きるとは「世の中の道徳や法律に沿うこと」じゃないんだよね。なにしろ、そんなモノ時の流れによって大きく変わってしまうのだから。それも瞬時に。

妾の子どもとして東京の下町で育ち、浅草で働く母親と同じように、浅草で日銭を稼いでいた鈴木少年。人力車で芸者を、輪タクで女遊びをする客を運ぶビジネスを続け、一財産を築く。そのお金を元に、置屋を始める。浅草の青線地帯に、店を構え、商いを大きくしていく。

と、そんなタイミングで生まれたのが売春防止法終戦と同じように、機能まで合法だったことが、いきなり明日から違法となってしまう事態に。

そんな社会変化にも負けずに、正直に商いを大きくしてきた鈴木さん。

そこには、今のような半グレも、トーヨコも、なにもない。もちろん、女性活動家も、ジェンダー活動家も登場しない。

「正しい商売を正しく行ってなにが悪いんだ!」そう言い切れる鈴木さんはスゴい。

 

 

タイトル:公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し ソープの帝王・鈴木正雄伝

著者:木谷恭介

発行元:光文社