著者:板屋敏彦
発行元:新潮社
金融の世界史まとめ
ほんと、賢者は歴史に学だね。歴史を知らないとダメだね。で、歴史の流れから見ると、アメリカドルの一極状態は終わるってことだね。まぁ、それでも、ドルはなくならないし、アメリカもなくならない。160年ぶりに世界の中心がアメリカから、どこかに動くんだよな。で、そのどこかがどこなんだよ!って話しなんだけれど、中国も帝国としての終わりが見えてきてるので、中国でもないなぁ・・・と。もちろん、EUでも、日本でもない。なんとなくだけれど、金本位制の世界が戻ってきそうだよなぁ・・・なんてことを考えてしまう素晴らしい本。
金融の世界史を読んだ理由
世界の行く末を知りたかったので
金融の世界史で仕事に活かせるポイント
歴史は繰り返す
金融の世界史の目次
金利も銀行もお金より先にあった
貨幣の幻想
アリストテレスの考え方
中世の宗教と金融
東インド会社と取引所
国際と保険の始まり
ミシシピ会社と南海会社
アムステルダムからロンドンへ
イギリスからアメリカへ
戦争と恐慌と
大戦前後の日本の金融市場
戦後からニクソン・ショックまで
日本のバブル形成まで
投資理論の展開
金融の世界史の感想
この本は金融の本であり、世界史の本なのだ。メソポタミアや、古代ギリシアローマから話しが始まる。「え!そこまで遡るの!」て驚いたのですけれど、読み進めて納得。金融の発展が経済の発展に繋がって、国家の発展に繋がるのよ。そして、発展した国家は成熟して、衰弱していく。この流れにあらがうことは出来ない。そして、この流れは国家だけでなく、企業にも当てはまる。
あぁ・・・今は成熟期から衰退期に移行しているタイミングなんだな。そして、衰退期にはいろんなことが起きるんだな・・・ということが、リアルにわかってきて、楽しいというか、怖いというか。
覇権国家が衰退していくと、新たな覇権国家が生まれてくるのよ、と。そして、新たな覇権国家が生まれると、新たな社会制度も生まれてくるのよ、と。160年かけて作られた資本主義民主主義共産主義社会主義というのが衰退して、新たな時代を向かえようとしてるんだな、ということがよくわかる。
この流れを変えることは出来ない。
まぁ、これからいろいろとあると思うのだけれど、生き残る会社も人も国家も出てくるし、消えてしまう会社も人も国家も出てくるということだ。
ということで、悔いなく生きようと、心に決めましたw
全く金融と関係ないじゃんw
タイトル:金融の世界史 バブルと戦争と株式市場
著者:板屋敏彦
発行元:新潮社
