発行元:紀伊國屋書店
テムズとともにまとめ
天皇陛下が親王時代にイギリス・オックスフォードで過ごした2年間。陛下自ら、オックスフォードでの出来事を記した本。いやーおちゃめ。そして、ビール好き。プライベートでお会いしたら、絶対に仲良くなれる。陛下の人柄の良さと陛下の人生の大変さがよく分かる本ですよ。自由に移動することができないから道について大変興味があるだなんて…。
テムズとともにを読んだ理由
ネットで勧められたので
テムズとともにで仕事に活かせるポイント
やはり挨拶ですね
テムズとともにの目次
大使公邸での十二日間
ホール邸での生活
オックスフォード大学入学
オックスフォードについて
オックスフォードでの日常生活
オックスフォードでの芸術活動
スポーツ
オックスフォードにおける研究生活
英国内外の旅
二年間を振り返って
テムズとともにの感想
天皇陛下は親王時代の二年間、イギリスのオックスフォード大学に留学していた。その時を振り返り、陛下自身が記したエッセイ。
天皇家という枠組みを外して読むと、二十代前半の若者が一人海外で生活をするほほえましい話になりますよ。楽しかったんだろうな、オックスフォードでの生活。そりゃ、オックスフォードでも護衛の方はついていた。でも、きっと日本の護衛よりも緩かったんだろうな、と。警備をしてもらう関係というよりも、オックスフォードでの相談役という感じで描かれてるしね。一緒にパブやディスコにまで行く関係だと言うし。陛下、ディスコにまで行ってたのね。
語学堪能な陛下も、若い頃はそれほどでもなかったようで、英語で困って話もちょいちょい出てくるのがビックリですよ。そして、かなりの頻度で出てくるビールとコーヒーのお話。カメラや登山、テニスと同じくらいに好きなんだろうな、ということが伝わってきます。そして、ご家族に対する感謝と尊敬。陛下もフツーの人間なんですよね。お友達にギャグを言って滑る話とかも…最高です。
オックスフォードでは比較的自由な時間を過ごした陛下。オックスフォードで研究することになったテムズ川について、その原点は大学時代に研究していた道。なぜ道について学んだのか?道に興味を持ったのか?その理由を知ると哀しくなります。皇族の皆さんに、もっと自由を。
陛下に対して、親近感を覚え、距離が近くなる本ですよ。
