著者:篠原信
発行元:文響社
自分の頭で考えて動く部下の育て方まとめ
細かく教えすぎない。まずは、手本をやって見せる。やることの目的をしっかりと教える。間違ったことも許容する。なんだよな。
自分の頭で考えて動く部下の育て方を読んだ理由
ウチの若者には、自分で考えるようになってほしいので
仕事に活かせるポイント
- まず「これ、分かるかな?」と尋ねる。
- 自分が見本をやってみせる。
- 本人に実際に一回転だけやってもらう。途中で口を出さない。
- 作業を終えたと言ったら、「本当に忘れてるの、ない?」と注意を促す。
- できているのを確認したら、「作業が終わったら声をかけて」と言い残してその場を離れ、残りの全ての作業をやってもらう。
- 「終了しました」と報告してきたら、出来をチェック。事前に伝え損ねていたことがあれば謝罪し、もう一度やり直してもらう。
- 問題ない状態になったのを確認できたら、教える作業はいったん終了。以後、その作業が発生する度に、何度も作業を繰り返してもらう。
- 慣れた頃に手順をきちんと憶えているか、成果物に問題がないか再チェックする。
- 手順もすべて頭に入り、成果物も問題がない状態が繰り返されたら、その作業はもう任せていい状態に入る。
自分の頭で考えて動く部下の育て方の目次
三国志に学ぶ理想のリーダー像
いかにして「自発的部下醸成方式」が生まれたか?
上司の非常識な六訓
上司の「戦術」とは何か?
配属1日目〜3年目までの育て方
困った時の9の方法
自分の頭で考えて動く部下の育て方の感想
世の中のおじさんが、中国の古典をよく読む理由がわかったわ(笑) まぁ、私も十分におじさんだけれどね(笑) おじさん、人を信頼したいし、人から信頼してもらいたいんだよな。で、その人間の機微が中国の古典には詰まっている。三国志然り、史記然り。諸葛亮孔明は事細かに部下に対して指示をし続けてしまったので、蜀には自分で考える人材がいなくなってしまったた、と。しかし、劉備は部下を信じ、そんな部下を信頼して使い続けることで、自分より才能のある配下を増やすことに成功した。一方で曹操は、時分が何でもできるという前提で部下を集めたので、劉備のように最高のある若者が次々と配下になることはなかった。曹操軍の大将軍なんて、曹操旗揚げのタイミングにいた人物ばかりだしね。張遼と楽進が少し新しいくらいで。
って、話がずれた。こんなところから「上司の振る舞い方」を教えてくれるのが本書。
大切なのは、部下の高い能力を認め、伸ばしてやること。パフォーマンスを向上させるほどうれしくなるような「場」を整えること。目指すべきは山本五十六海軍大将。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」ということ。
む…難しい…
こんなことができるようになれば、指示待ち人間は減るそうな。
- 私の考えを折に触れて伝える
- 後は自分で考えて行動してもらう
- 失敗(=私の考えとズレた処理)があっても「しょーがない」とし、改めて私の考えを伝えて次回から軌道修正してもらう。
難しい…
「自分の頭で考えるスタッフになってもらうには、失敗を許容するゆとりを持ち、むしろ自分の頭で考えて失敗するリスクを採った勇気をたたえること。」なんて著者は言うけれど、私はできるのかしら…
タイトル:自分の頭で考えて動く部下の育て方
著者:篠原信
発行元:文響社