著者:仲村慎一
発行元:宣伝会議
ユーザーファーストの新規事業まとめ
クラブパナソニックを立ち上げ、現在、SOMPOジャパンで様々な新規事業を立ち上げている著者。そんな著者が語るビジネス立ち上の秘訣は、なかなか似たような本では見かけることができないものです。
ユーザーファーストの新規事業を読んだ理由
クラブパナソニックの誕生の理由が知りたかったので
ユーザーファーストの新規事業で仕事に活かせるポイント
他社と全く違うことなんて、そう簡単に見つかることはない。成功するか、成功しないかの差はスピード感の違いだよ。
どのような企業でも、同業他社と持っている資産は似たりよったりです。 違う部分より、同じ部分のほうが圧倒的に大きいものです。 だからこそ、新規事業にとって「スピード」はとても大切な要素となります。
ユーザーファーストの新規事業の目次
第一部 なぜ事業開発をするのですか?
第二部 実践を通じて得られたノウハウ
第三部 人材の育成
ユーザーファーストの新規事業の感想
やっぱり、経験を抽象化できる力って凄いんだなぁ。そして、その力があると、お金が稼げるんだね。
抽象と具体をいったり来たりしながら、胆力を使ってビジネスを起こす。その秘訣がしっかりと書かれているのですよね
で、新規事業を開発するスキルというのがあるのだといいます。そのスキルはというのは、「自らシナリオを描いて、社会課題の解決をするために自社の資産を再活用したり、他社とアライアンスを組む」ことなんだとな。スーパーマンだな。まぁ、著者はスーパーマンなのですよ。
で、新規事業を立ち上げるときって、既存事業がうまく行かないときながおおいのです。が「何を」新規事業とすべきかを考える際の第一歩は、既存事業の「強み」を突き止めとらえ直すことですことなんですとな。これを間違えると、大変なことになっちゃうのよね。そして、それが現代社会が広く抱える課題を解決できるものだといいのだとな。
そして、クラブパナソニックを立ち上げた人だからこそのコメントがコレなんですな。
ユーザーのほうからやって来てもらうプル型メディアで、特にWebサイトは、ユーザーとの関係が強くなければ来てくれません。公式の商品紹介Webサイトは商品比較のために検索して到達することはあり得ますし、ユニークな情報を置いていれば来てもらえるけれども、一般的にCRMサイトではそういった例はめずらしいです。来てもらう労力に対して、来なくさせるのは極めてたやすいです。せっかくの関係を利用されたと感じればユーザーは離れます。
で、もう一つ。
私見にはなりますが、儲けを出すというよりは、実質負担を減らす、維持費の埋め合わせにするといった温度感がもっとも潜在需要が多いところではないかと思います。
深いよなぁ〜これが言えるというのが素敵だよな。
そして、もう一つ、これもいい。
きっと、クラブパナソニックで大変な目にたくさんあったんだろうなって、思ってしまうわけですよ。
そして、このフレーズも重いなぁ。似たことをやっているライバル他社の失敗の理由を探るのだという…この発想はなかった。
新規事業開発に向けての問いその新規事業の企画は、ユーザーにとって何がうれしいですか?他社の事例はありますか?それが失敗していたら要因は何ですか?
紳士的な内容に終止していますが、この人はたくさんの修羅場を経験してきたんだろうなって思うわけですよ。
タイトル:ユーザーファーストの新規事業 社内の資産で新たな成長の種をまく
著者:仲村慎一
発行元:宣伝会議