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なぜ中間層は没落したのか アメリカ二重経済のジレンマ

 

著者:ピーター・テミン
発行元:慶應義塾大学出版

 

なぜ中間層は没落したのか アメリ二重経済のジレンマまとめ

格差社会はどこの国でも問題になっている。なかでも、アメリカの各社がとんでもないことになり、星条旗の元に一つにまとまっていた国が、実質上二つに分かれてしまっている。アメリカの中には先進国と発展途上国の二つが存在している状態なのだ。その考え方に私は驚き、そして手詰まり感がある現状に黙ってしまう。誰かがコストを負担しなければならないけれど、そのコストにただ乗りするヒトが増えすぎてしまうのじゃないかという脅迫感に追われているのだな。

 

なぜ中間層は没落したのか アメリ二重経済のジレンマを読んだ理由

中間層の没落に興味がわいたので

 

なぜ中間層は没落したのか アメリ二重経済のジレンマで仕事に生かせるポイント

歴史を調べる。データをまとめる。

 

なぜ中間層は没落したのか アメリ二重経済のジレンマ目次

I アメリカの二重経済
II 二重経済の政治
III 二重経済の統治
IV 比較と結論

 

なぜ中間層は没落したのか アメリ二重経済のジレンマ感想

アメリカは分断が進んでいる。その分断は政治的思想の分断であり、人種的な分断であり、経済的な分断である。

70年代までは「みんなで頑張れば、みんなで豊かになれる」状態だった。

しかし、その幸せな時代が終わってしまった。平均所得の伸びが止まったことで「みんなで頑張れば、みんなで豊かになれる」状態ではなくなったのだ。

だから、どうなったのか?という話がしっかりと書かれていて、萎える。。

そりゃ、お金持ちからお金を回してもらって、貧困層の教育向上、文化レベルの向上に回すべきだと思う。

しかし、そうやってお金を回しても、世界中から移民が集まってくる。そもそも、アメリカの経済は移民前提で成り立っているので、移民の流入を止めたら経済は立ちいかなくなる。なお、トランプは「違法移民の反対」を唱えているけれど、その実は、白人至上主義なのだ。それも、アメリカ国内にいる白人に限る。今まで虐げられていた(存在が無視されていた)中間層以下の白人や、中間層から没落してしまった白人の支持を集めているだけなのだ。

いろんな問題が色々と絡み合っているんだなぁ・・・そして、テクノロジーの進化ですべてを解決することは難しいけれど、テクノロジーの進化で明るい未来を造ることしかないのだろうな、と思う。

むずかしいな。

 

 

タイトル:なぜ中間層は没落したのか アメリ二重経済のジレンマ
著者:ピーター・テミン
発行元:慶應義塾大学出版