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外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」

著者:山口周
発行元:光文社

 

外資系コンサルの知的生産術のまとめ

やっぱ、アウトプットを考えてのインプットが重要なんだよな。将棋のように、次の次に打つ手を考えて、今の手を打つ。よし、将棋の勉強をしよう。ちがうな。ただ、大人の勉強には将棋と同じように棋譜と定石があるんだよな。それを学ばなければハドソンってことだ。ということで、この本おすすめよ。

 

外資系コンサルの知的生産術を読んだ理由

知的生産力を向上させたかったので

 

外資系コンサルの知的生産術で仕事に活かせるポイント

この本に書かれていることすべて。コンサルじゃなくとも、社会人であれば、この本を読んで、学びの力を向上させよう

 

外資系コンサルの知的生産術の目次

第1章 知的生産の「戦術」
第2章 インプット
第3章 プロセッシング
第4章 アウトプット
第5章 知的ストックを厚くする

 

外資系コンサルの知的生産術の感想

さすが、外資コンサルティングファームや、代理店で働いてきた著者ですよ。知的生産性、ホワイトカラー業務で、クライアントワークで、知的生産性が重要になるのかを、よく知っている。これを知らない人が多いんだよ。若者も、年寄りも。

知的生産においては「顧客がすでに持っている知識との差別化」が一番重要なんだよ。で、さらに重要になってくるのは、クライアントが全く知らないことを伝えるのではなく、クライアントが知っていることに新しい情報を加味して伝えることが重要になるってことなのですよ。なお、著者曰く、「新しさ」を出すには、「広さで出す」のと「深さで出す」のと、二つの方向性があるのだとな。

私とは経験値が全く違う著者なので、言葉の重みが違います。私が言語化できなかったことをしっかりと言語化してくれます。

 

知的生産における成功・失敗は、あくまでも「顧客の期待値と実際の成果物とのギャップ」によって決まる。

 

だからこそ、期待値コントロールが重要だってことね。

すごくロジカルに知的生産性を上げる方法を教えてくれる著者なのですが、「知的生産では行動の集積」が何より重要だから、動け!というような体育会なノリもぶっこんで来ます。なので、大変です。

とはいえ「思考停止ワードを使うな」とか「精神論に訴えるような言葉は使うな」って指示も入ってきます。デジタル化、とか、魂込めてとかっていう言葉を使うなってことですね。誰にでも理解できる言葉を使うことが重要なのよね。

そして、重要なアウトプットに対しては、次のように述べています。

 

アウトプットがWhat、Why、Howの三つの要素を備えているかを意識してみましょう。 ここでは、 Whatは「やるべきこと」、Whyは「その理由」、Howは「具体的なやり方」 を意味しています。

 

重要ですね。

あとは情報を得る時の本の読み方、本への印の付け方も参考にしたいポイントなのですよ。

 

 

全ての情報は「事実」「洞察」「行動」の三つに分類できるという指摘をしました。この枠組みをそのまま用いれば、次の三つがアンダーラインの対象箇所になります。 1:後で参照することになりそうな興味深い「事実」(特に固有名詞と年号) 2:共感する、あるいは納得できない「洞察」 3:有効だと思える、あるいは思えない「行動」  ここでポイントになるのが、自分がよいと思った情報、共感したり納得できたりする情報だけでなく、共感できない情報、反感を覚える情報にもアンダーラインを引いておく、ということ

 

 

 

これ、私もすぐのマネしようと思います。

さて最後に、私もそうなのですが、こういうコンサルワークをするときに、管理職がすべきことは「指示を問で示す」ってことと「ここまで出来ていれば、なんとか合格」というラインを示すことなんだとな。

 

 

タイトル:外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」
著者:山口周
発行元:光文社