WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術

著者:クリストファー・ボグラー&ディビッド・マッケナ
訳者:府川由美恵
発行元:KADOKAWA

 

 

物語の法則のまとめ

物語を作るときに必要なのが、ストーリーとキャラクター。そりゃ、当然の話ですが、その作り方に公式があるということを皆知らない。ストーリーの公式はヒーローズジャーニーで、キャラクターの公式がアーキタイプとプロップなのだ。そして、キャラクターの代数方程式もあるのです。

 

物語の法則を読んだ理由

魅力的なキャラクターを作りたかったもで

 

物語の法則で仕事にいかせるポイント

脚本家や、小説家を目指さなければ特になし

 

物語の法則の目次

①テーマを持つ
②”求めるもの”リスト
③重要な取引は何か?
④観客との契約
⑤両極の対立
⑥すべては”覚書”から始まった 『千の顔をもつ英雄』実践ガイド
⑦英雄の内面的な旅路
⑧相互アクション
⑨キャラクターの機能 <原型>とそれ以外の類型
⑩キャラクターの代数方程式(及び不自然な仕事について)
⑪キャラクターとテオプラストス
シノプシスとログ・ライン
ウラジーミル・プロップのおとぎ話アプローチ
⑭プロップのキャラクター
⑮環境的事実 概論
⑯環境的事実(1)日付
⑰環境的事実(2)場所
⑱環境的事実(3)社会的環境
⑲環境的事実(4)宗教的環境
⑳環境的事実(5)政治的環境
㉑環境的事実(6)経済的環境
㉒環境的事実 結論
㉓ボードビルから学んだこと
㉔ショーマンシップ
㉕プロの映画脚本家になりたい人のための五カ年計画
㉖映画会社は脚本に何を求めているか
㉗ではさらば 私の捨て台詞

 

物語の法則の感想

この本は映画やドラマの脚本を作る人向け、そんな仕事に就きたい人向けの本、初版が2013年発行なのに、今現在(2022年現在)で10刷目ですよ。大人気なのね。でもね、読んでみると、「人気出るよねぇ」と思えるのです。しっかりした教科書だわ。この通り書けば、私もいっぱしの脚本が書けそう。そこまで手を動かしたことはないけれど。

物語の型と、キャラクター作りの型がしっかり紹介されているのですよ。

で、本書は「キャラクター作りの型」を教えてくれる本なので、まぁ、感激するくらいわかりやすくて実用的。

で、キャラクター作りの型は2種類あるのですって。それは原型(アーキタイプ)とプロップ。プロップっても、ラグビーのポジションじゃない。ロシアの研究者ウラジーミル・プロップから来ている名前。プロップは103に及びロシアのおとぎ話からサンプルを抽出して、キャラクターの型を作ったのだ。それが、プロップのキャラクターなのだ。

原型(アーキタイプ)では次のようになる。
①主人公(ヒーロー)
②影(シャドウ)
③賢者
④使者
トリックスター
⑥仲間

で、プロップのキャラクターでは、次のようになる。
①敵対者
②贈与者
③(魔法による)支援者
④姫君と父王
⑤派遣者
⑥主人公(被害者型の主人公/探索型の主人公)
⑦偽の主人公/偽の主張者/第二の敵対者

そして、キャラクターには代数方程式があるというのです。それは、こんな式で成り立ちます。

 

キャラクター=①求めるもの+②動き+③障害+④選択

 

こいつに、ヒーローズジャーにというストーリーのフレームワークを組み合わせると、なんだか脚本が作れそうな気がしてきた。

さぁ、頑張るぞw

 

 

タイトル:物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
著者:クリストファー・ボグラー&ディビッド・マッケナ
訳者:府川由美恵
発行元:KADOKAWA