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ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密

著者:荻島央江
発行元:日経BPマーケティング

 

 

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?のまとめ

ジャパネットたかたの前社長高田明さんへのインタビューをまとめた1冊。書籍にすることなんて考えずにインタビューが行われたというのに、おっぽん筋が通っているのがすごいですね。さすがです。高田社長。消費者のことを考える、長崎のことを考える、地球環境のことを考える、その姿勢が素晴らしいです。そして、全うに正直に商いをすることこそが、成功につながるんだな、ということがよくわかります。

 

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?を読んだ理由

ジャパネットの秘密を知りたかったので

 

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?で仕事にいかせるポイント

髙田社長がテレビショッピングを始めたのが45歳という事実ですね。何を始めるにも遅すぎるってことはないのです。年をとればとるほど新しいことに挑戦するのが怖くなりますが、そんなことを言って逃げてちゃダメなんですよね。わたしも、頑張ろう。なお、鈴木亜久里スーパーアグリF1を率いてF1に挑戦したのも45歳です。わたし、今年、45歳だ。

 

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?の目次

1話す 自分の思いを伝えています
2見せる 自分の感動をそのまま表現します
3考える 「買いたい気持ち」に応えます
4実行する 今すぐ全力。目標はありません
4.5Q&A ここで、高田社長が皆さんの相談に乗ります
5積み重ねる 1日1日の努力がブランドになります
6人を育てる 社員の思いを受け止めます

 

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?の感想

父親から引き継いだカメラのたかたを、日本有数の通販企業であるジャパネットたかたに進化させた、髙田明社長のインタビューをまとめたのが本書。様々なフレーズから感じ取れるのは「髙田社長はいい人なんだろうな」ということです。きっと、ギラギラしたところもあるのでしょう。あるのでしょうけれど、それよりも真面目でいい人なところがにじみ出ている。

すてきだな。

そして、髙田社長の言葉は、ビジネスのヒントにあふれているわけです。

 

お客様は機能や使い方ではなく、「その商品を買ったら、自分の生活がどのように豊かになるのか」に興味があると思うのです。
「自分がぜひ伝えたいと思うことだけを話す」というのも心がけていることの1つです。

 

これはまさに、消費者がほしいのはドリルじゃなくて、穴ですという話ですよね。機能や使い方を説明したって、それが全員に響くとは限らない。理解できるテクニカルなバックボーンがなければダメだしね。でもね「こんな風に生活が豊かになる」というのは、みんなに通じるのですよ。だって、夢見ることだから。夢見て、その夢を実現するために、ジャパネットたかたから商品を買うのですよね。なので、最新の商品である必要もなければ、最高レベルの機能がある必要もないのですよ。この値段であんな夢が叶えられることができればね。

 

高田流の話し方=感動したことを素直に話す
心がけることは? 分かりやすく面白く
大事なことは? 思いを伝える理解してもらう
細かいことは気にしない! よどみなく話せなくてもいい なまってもいい

 

まるで永六輔さんの世界ですね。難しいことを簡単に、簡単なことを面白くですよ。そうやって、商品を使うことによって広がる世界を説明する。その説明の仕方がつたなくてもいい。思いが伝われば良いのだ。みんながみんな、スティーブ・ジョブズのようなプレゼンスキルを身につけるような必要はないのです。それよりも、思い。そして、熱意を持って思いを伝えること、伝え続けることはプレゼンの方を学ぶよりも大変なのですよ。

 

売っている本人が「自分が今、売っている商品やサービスは、お客様から絶対に喜ばれる!」という自信を持っているかどうか。心のどこかで「高いかもしれない」「ちょっと使いにくいかもしれない」「デザインが古い」なんてきもちがほんのわずかでもあると、売れないのです。

 

これも上に通じますよね。自分が信じなかったら、誰が商品を信じてくれるのか?まずは、自分が最高のユーザーにならなくては。そして、その商品の良さを伝えなければ。だって、人がものを購入するときのきっかけって、口コミが一番多いんですよ。商品に惚れ込んで自分が売ると言うことは、そうやって発せられた言葉とは、まさに口コミですよ。

 

私がテレビショッピングを始めたのは45歳です。何をはじめるのにも遅いということはありません

 

私も45歳。

何かに新しく挑戦するのに、遅いという年齢じゃありませんね。

 

 

タイトル:ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密
著者:荻島央江
発行元:日経BPマーケティング