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八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件

著者:山際康之
発行元:KADOKAWA

 

 

八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件のまとめ

スポーツの結果は正しいと、みんなは信じている。ルールに則り正々堂々とプレイが行われているという、前提条件に則っている。その前提条件が崩れていた時期があった。それは、戦争という背景があったからなのかもしれない。職業野球を日本に根付かせようと奮闘した人々と、職業野球を食い物にして設けようとした人々争いが記された1冊。平和に野球が楽しめるのって素敵なことだと、実感できる1冊。

 

八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件を読んだ理由

ライオン軍が気になって調べていたら、この本に出会いました

 

八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件で仕事にいかせるポイント

特になし

 

八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件のあらすじ

1936年、日本の野球人気に支えられて、日本初のプロ野球リーグ、日本職業野球連盟が設立した。子供から大人まで、国民の多くが楽しむ野球を職業にする、日本初の試みは、夢と希望にあふれた紳士だけでなく、欲望に満ちあふれた闇の紳士までもを呼び寄せてしまった。野球を職業にすることに対する風当たりが今異常に強かった時代と、戦争により様々な娯楽に規制がかけられた時代に発生した八百長試合の秘密に迫る1冊。

 

八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件の目次

序章 繰り返す事実
第1章 不正の予知
第2章 疑惑の交遊
第3章 表面化した事実
第4章 蝕まれたチーム
第5章 闇の正体

 

八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件の感想

プロ野球八百長といったら、黒い霧事件しか知りませんでした。池永正明や、永易将之などが登場する一大スキャンダル。この事件について扱っているものなんじゃないか?なんて思ったら違いました。

時は戦前、日本に職業野球連盟ができた頃に遡ります。東京、名古屋、大阪に職業野球チーム、つまりプロ野球球団ができた頃のお話です。

プロ野球球団は新聞社や、鉄道会社が宣伝のために経営するようになった。アメリカのメジャーリーグのような組織を作るために、様々な経営者が汗を流した。しかし、その一方で、プロ野球を食い物にする闇の紳士も集まってきた。いわゆる博徒な方々ですね。入り込んで、仲良くなって、情報を握って、弱みにつけ込むようなことを始めた。

コンプライアンスも何もなかった時代ですから、そりゃ、そんな方々とすぐになかよくなってしまうわけですよね。

まずは、先発投手の情報をわたし、次にはセンターラインの線種がへまをするように仕掛ける。

勝っても負けても持ち上げて、お酒でぐでんぐでんにして、弱みを握ってしまえばこっちのもの。

巨人軍は常に紳士たれって、こういうことも関係して生まれた言葉なんだろうな、とも思うわけですよ。

そして、鶴岡親分は、本当に親分だったのね。南海の危機を救ってくれたヒトなのね。

 

 

タイトル:八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件
著者:山際康之
発行元:KADOKAWA