WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年

著者:石井光太
発行元:KADOKAWA

 

 

夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年のまとめ

ホストクラブという業態って日本にしかないのかな?海外にもあるのかな?キャバクという風俗店が日本にしかない(日本発)であることを考えると、ホストクラブも日本にしかないのかもしれない。そんな日本のホストクラブを作り上げた愛田武会長の半生と、ホストクラブのメッカ歌舞伎町で繰り広げられた歴史が詰まった一冊ですな。ただ単に「いかがわしい存在」と全面否定してはだめだと言うことがわかります。そして、どんな業種、どんな世界にも天才がいるんだな、ということもわかります。ほんと、ローランドだけじゃないんですよ。

 

夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年を読んだ理由

昭和のアンダーグラウンドを知ることをライフワークとしているので

 

夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年で仕事に活かせるポイント

参考にする人、反面教師にする人、尊敬する人。馬には乗ってみよ人には添うてみよってことだね。そこからビジネスがはじまる。

 

夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年の目次

プロローグ 男たちの漂流
第一章 「愛」の時代
第二章 ロストジェネレーション
第三章 革命
第四章 ホストブーム
第五章 歌舞伎町浄化作戦
第六章 寵児
第七章 落城
エピローグ 新型コロナの震源地と呼ばれて

 

夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年の感想

いまの若い子に「ホストといえば?」と問いかけると、間違いなくローランドって答えが返ってくるでしょう。城咲仁でも、零士でも、ましてや愛田武でもなく。GACKTや、カールスモーキー石井は、ちょっと違うね。

そんなローランドは、歌舞伎町が産んだホストクラブという長い歴史と文化の上に産まれた天才なのですよ。数多く生まれたナンバーワンホストの歴史を受け継ぐ人。そんなホスト業界の歴史が詰まっているのが、この本です。いまのホスト業界の礎を作った愛田武会長。ホストがテレビに出るきっかけを作った零士。ホストのタレント化を成功させた城咲仁。そんな話がぎっしり詰まっています。

もちろん、綺麗で楽しい話ばかりではない。暴力団との付き合いから、ヤミ金や、マフィアとの抗争。とてもじゃないが、お行儀がよろしいといえる世界じゃなかったのも確か。

でもね、ホスト業界があったから、救われた人もたくさんひたことは事実。でもね、ホストによって、人生が狂ってしまった人がいるのも事実。清濁併せ呑むじゃないけれど、世の中、そう簡単に割り切れるもんじゃねーな、と思うわけですよ。

 

 

タイトル:夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年
著者:石井光太
発行元:KADOKAWA
オススメ度:★★★