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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

パーミッションマーケティング

著者:セス・ゴーディン
発行元:翔泳社

 

 

パーミッションマーケティングのまとめ

20世紀に書かれた本を21世紀、それも21世紀になって20年以上が経過した、今に読む。本書が主張するパーミッションマーケティングを行えていれば、アップルや、グーグルが、クッキー規制を行わなかったのだろうなと思うわけですよ。土足のマーケティングが続いてしまったから、このような21世紀になっちゃったんだろうな。

 

パーミッションマーケティングを読んだ理由

マーケティングの師匠に勧められたので

 

パーミッションマーケティングで仕事に活かせるポイント

この本のエッセンスですな

 

パーミッションマーケティングの目次

1 お金で解決できないマーケティングの危機 誰も注意を払わない
2 パーミッションマーケティング 広告が再度山力を取り戻す方方 有効な広告は期待され、パーソナルで、適切でなければならない
3 マス広告の進化史 マス広告がマス・マーケティング担当者を生み出した
4 さあ、始めよう 市場Shareではなく顧客シェアに全力を注げ 顧客の70%に焦点をあてて、利益を増やす
5 繰り返すことが信用を勝ち取り、「パーミッション」がさらに効果的にする マーケティング担当者達が口にする気が起きないですのをはばかる秘密とは?
6 パーミッションを手に入れるための5段階 「ポテトもお漬けしますか?」
7 パーミッションらくらく活用術 親友の恋人とはデートしてはいけない
8 あなたがウェブ・マーケティングについて知っていることは全部間違っている ウェルシアは放送メディアの延長という勘違い
9 ウェブにおけるパーミッションマーケティング 無料の切手 ウェブがあらゆるものを変える
10 ケーススタディ 成功する会社と失敗なしする会社
11 パーミッションマーケティングを評価する方法 測定できれば、うまくいったも同然だ

 

パーミッションマーケティングの感想

なんだろうな、いまのWeb広告って。人を不快にさせて、注意を引いて、クリックさせるものばかりだよ。でもね、TVCMだって、ラジオ広告だって、新聞や、雑誌の広告だって、同じだ。大差ない。

そんな、人の気分や、状況なんてお構いなしに攻撃してくる広告を、本書では土足マーケティングと言っている。いい日本語訳だね。人の心に、お構いなしに、土足で上がり込んでくるような広告だものな。當にそのとおりだ。

で、この本がはじめて世に出たのは1999年。その頃から、土足マーケティングにアラートが挙げられていたのに、二十年以上も放置され、悪化し続けてきた。靴に付いている泥の量が半端ないことになっている土足マーケティングだ。

なんで、そんなことになってしまったのか?技術の進化云々という話はおいておこう。このひどい広告や、マーケティングをどうにかしよう。プラスに世の中を変えていこう。そういう視点で本書を読もう。

だから、パーミッションマーケティングなのだ。しっかりとしたコミュニケーションをとれていれば、サードパーティクッキー規制なんて、問題なくなるぞ。だって、そういうことまで含めて、受け入れる関係性を作るようになるのがパーミッションマーケティングなんだから。

では、そのパーミッションをどのように入手すればいいのか? 本書ではパーミッションを手に入れるための5段階が紹介されています。

 

1 主治医のパーミッション(と、「同意した上の購入」モデル)
2 ポイントプログラムのパーミッション(負債モデルと奇怪モデルがある)
3 個人的な関係作りのパーミッション
4 ブランド信用のパーミッション
5 現場のパーミッション

 

アメリカの本だからかもしれないけれど、5段階っていっているけれど、いちばん難しいのが1ね。5がいちばん簡単。

で、このパーミッションを活用するためのルールも紹介されている。

 

一 パーミッションは人に譲れない
ニ パーミッションは利己的である
三 パーミッションはプロセスであって、瞬間のものではない
四 パーミッションはいつでもキャンセルされうるものである

 

そりゃ、今から20年以上前に書かれた本ですよ。ネットに関するテクノロジーは古いですよ。でもね、本質はそこじゃないんだよな。

 

 

タイトル:パーミッションマーケティング
著者:セス・ゴーディン
発行元:翔泳社