WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

#日本ヤバイ

著者:玉木雄一郎
発行元:文藝春秋

 

 

#日本ヤバイのまとめ

2021年10月に行われた衆議院議員選挙で、躍進した国民民主党野党共闘に加わらず、マスコミの世論調査でも支持率が極小だった国民民主党が、なぜ、ここまで支持を得たのか?そりゃ、派手さはないけれど、地味だけれど、言っていることがまともだからね。Webメディアが流行り、SNSが一般的になると、テレビ向けに派手なことを行わなくても、支持を集めることができるんだなって、よくわかりました。投票の前に読んでいて、良かったな。

 

#日本ヤバイを読んだ理由

衆議院議員選挙の投票先を決める参考にしたかったので

 

#日本ヤバイで仕事に活かせるポイント

まっとうに生きることが重要なんだな。そして、コアなファンが喜ぶ施策よりも、他を支持するゆるい層を取り込むことが重要なんだな。

 

#日本ヤバイの目次

ほんとうにヤバイ6つの論点
暮らしがヤバイ
社会がヤバイ
仕事がヤバイ
教育がヤバイ
経済大国がヤバイ
戦争がヤバイ
この国のかたちがヤバイ
お隣さんがヤバイ

 

#日本ヤバイの感想

第49回衆議院議員総選挙。国民からの人気がない岸田自民党が大きく議席を減らし、野党共闘立憲民主党が大きく議席を伸ばす予定だった選挙。立憲民主党が政権を取った場合、共産党はどこまで閣外協力をするのか?なんてマスコミが大騒ぎしていた選挙。

終わってみたら、自民党は少し議席を減らしたけれど、それ以上に大きく議席を減らしたのは立憲民主党でした。そして、共産党議席を増やせずに終了。大きく議席を伸ばしたのは維新、次の国民民主党とう結果に。世論調査って何だったのでしょうね?という結果に。

政治家の生の声が聞けるWebメディアや、政治家が個人で情報を発信できるSNSが一般的になった今、なんでもかんでもプラカードを持って政権に反対じゃ、支持は集まらなかったのね。

わたし、どちらかというと小さい政府支持派なのですが、今回の選挙では国民民主党に投票しましたよ。だって、代表の玉木さんが掲げる政策が、案外まともだったからw 

とくに、本書で紹介されていた、この2つの政策が良かったです。ベーシックインカムも政策として、大きく掲げてほしかったな。

第三子に1000万円給付「コドモノミクス」の明るい論点
ムリな年金制度よりもベーシックインカムが老後を救う

あと、細かいところだと、この細かな制作も良い。

原発ゼロ」社会は本当に実現するのか
経済大国復活へ、突破口は「働き方改革」より「副業の解禁」
「移民政策はとらない」という建前はやめよう

電気事業連合会の支持を得ている国民民主党ですね。無闇矢鱈に原発ゼロと言わないのがいい。コンパクトシティを作って、そもそも必要電力量を減らそうとしているのが素敵ですよ。

移民政策を取らないと言っているから、技能研修制度という現代の奴隷制度があるわけで、そこをしっかりしようという姿勢が素敵だ。日本で永住権を獲得、もしくは日本に帰化するという以外の人で、犯罪を犯したら国外追放ってして、移民を受け入れればいいのにな、と思う今日このごろ。シンガポール型で移民を受け入れれればね。

こういうまともな野党が増えることを期待します。議員が増えて、立憲共産党でなく、立憲民主党のようにならないことを祈ります。

 

 

タイトル:#日本ヤバイ
著者:玉木雄一郎
発行元:文藝春秋