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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

飼い喰い 三匹の豚とわたし

著者:内澤旬子
発行元:岩波書店

 

 

飼い喰い 三匹の豚とわたしのまとめ

「世界屠畜紀行」から続く、豚さんのお話。豚さん好きには外せない本ですね。さすが内澤さん。豚の飼育から、豚小屋の作り方まで、しっかり面白く教えてくれます。てか、豚小屋作りの割合が圧倒的に多いな。おもしろいなw さすがっす。

 

飼い喰い 三匹の豚とわたしを読んだ理由

「世界屠畜紀行」が好きなので。

 

飼い喰い 三匹の豚とわたしで仕事にいかせるポイント

特になし

 

飼い喰い 三匹の豚とわたしの目次

見切り発車
三種の豚
システム化された交配・人工授精
分娩の現場で
いざ廃墟の住人に
豚舎建設
お迎え前夜
そして豚がやたって来た
日々是養豚
脱走
餌の話
豚の呪い
豚と疾病
増量と逡巡と
やっぱり、おまえを、喰べよう。
屠畜場へ
何もかもがバラバラに
畜産は儲かるのか
三頭の味
震災が
あとがき

 

飼い喰い 三匹の豚とわたしの感想

世界中で豚を潰して、豚を食べた内澤旬子さん。こんどは豚を自分で飼育して、育てた豚を食べるという暴挙に出た。そもそも個人で豚を飼うことが出来るのか?ペットじゃなく、家畜として。今の時代、平成の世にあって、庭先で豚を飼うなってことが出来るのか?そして、自分が育てた豚を食べるなんて言うことが出来るのか?

いろんなはてながたくさん登場し、そのはてなを潰していくエッセイ。

面白いな。

日本で個人が豚を育てる難しさと、格安家賃の家に住むリスクを教えてくれる素敵な本だw 豚小屋作りって、結構大変なのね。いや、お金があれば、どーってこと無いのだろうけれど。

日本が抱える畜産の闇をあばくというよりも、「こうやって大切に育てた豚さんを、おいしく頂かなければ」と思ってしまうわけですな。

繊細で、清潔好きだけれど、自分の身体に糞を塗りたぐってしまう豚さん。

そんな豚さんを愛おしく思いながらも、おいしく頂いてしまう内澤旬子さん。

面白過ぎるぞ。本職はイラストレーターだぞ。

なんで、こんなに面白い文章を書けるのだろう?それは高野秀行さんのお友達だからか?あまり関係ないか?

 

 

タイトル:飼い喰い 三匹の豚とわたし
著者:内澤旬子
発行元:岩波書店