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剣岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

著者:高橋大輔
発行元:朝日新聞出版

 

 

剣岳 線の記まとめ

わたし、そんなに登山には詳しくない。そんなに山登りをしたことはない。そんなわたしでも、剣岳は登るのが大変な山、ということくらいは知ってっているし、新田次郎剣岳をモチーフに小説を書いたくらいは、知っている。けど、それくらいだった。明治時代に日本陸軍の登山隊が初登頂したと言われている剣岳。しかし、そんな陸軍登山隊が、剣岳山頂で見付けたのは鉄杖だった。誰かが、すでに剣岳頭頂に成功していたということだ。ミステリーの謎を解き明かす探検記という立ち位置がステキ。

 

剣岳 線の記を読んだ理由

著者が探検家、ということに興味が惹かれたので

 

剣岳 線の記で仕事に活かせるポイント

特になし

 

剣岳 線の記の目次

プロローグ 点から線
第1章 剣岳のファーストクライマーを追う
第2章 「Z地点」はどこか
第3章 立山開山と剣岳
第4章 もうひとつの山岳霊場
第5章 失われた山の古道を求めて
第6章 立山三山をゆく
第7章 謎のトンガリ
第8章 ハゲマンザイへ
第9章 推理
第10章 時を超えた邂逅
エピローグ 先から面へ

 

剣岳 線の記の感想

剣岳って、登るのが大変なんでしょう?岩場がたくさんあって。これくらいの知識しかなく、登山経験も、殆どないわたしにとって、本書に書かれていることは、驚きの連続だった。

なんで、そんな無理してまで山野に登の?

謎解きよりも、最初に出てきた感想が、これ。何しろ、高いところが死ぬほど怖い、高所恐怖症のわたしに、カニのヨコバイや、カニのタテバイなんて言われておる箇所を「歩け」と言われることが辛い。地獄。修行。

文字通り、この世に現れたジ地獄だったのでしょう。修行の場だったのでしょう。平安時代の山伏が、僧侶が、剣岳で修行を行っていたのでしょう。その証拠が、山頂遺された鉄杖だったのでしょう。

しかし、いろんな辻褄が合いそうで、合わない。このミステリーを探検家である著者が、一つ一つクリアーにしていく。山岳ミステリー、もしく山岳謎解きと言えるような一冊です。

 

 

 

タイトル:剣岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む
著者:高橋大輔
発行元:朝日新聞出版