著者:横関大
発行元:講談社
スマイルメーカーのまとめ
タクシーというのは、入り組んだ都会の路地を、ミズスマシのように動いていく乗り物だ。そして、タクシードライバーは、乗客の人生をサポートする重要な脇役なのだ。ひょんなことから、子供を乗客として乗せたタクシードライバーが経験する、ちょっとホロリとして、楽しいサスペンス。著者は、「再会」で第56回江戸川乱歩賞を獲得した乱歩賞作家。テレビドラマ「ルパンの娘」の原作「ルパンの娘」「ルパンの帰還」「ホームズの娘」「ルパンの星」の著者。テレビドラマや、映画のように、小気味よく場面が切り替わっていくのが気持ちいい。
スマイルメーカーを読んだ理由
クルマがキーになる小説を読みたかったので
スマイルメーカーで仕事に活かせるポイント
特になし
スマイルメーカーの感想
主人公は、タクシーのプリウスなのか? 子供の乗客である優なのか? 優の父親である悪徳弁護士か? それとも、優を乗せたスマイルタクシーの運転手、五味なのか?
タクシーをキーに繰り広げられる物語。張り巡らされた伏線が、最後、一気に回収されていくのが面白い。この物語は、どうやって作られたのだろうか? もしかして、結末から逆回転で、物語は作られたのだろうか?
なんて、冷静に考えるのは、読み終わってから。アクション映画のようにテンポよく切り替わる画面描写に、ワクワク市長等ついていくので、精一杯。
個人的にはタクシーに乗ったら、休みたいタイプ。なので、タクシードライバーから話しかけられるのいやなのだけれど。この本に登場するスマイルタクシーだけは、別な分類になるね。
タイトル:スマイルメーカー
著者:横関大
発行元:講談社